夏にチェルシーからアーセナルに加入したドイツ代表MFカイ・ハヴァーツ。大きな額の移籍金で加入したものの、浮き沈みの激しいプレーが続いており、賛否両論のパフォーマンスになっている。
今回は『Planet Football』から「次はハヴァーツか?失敗のデビューからレジェンドになったアーセナルの5名」をお送りする。
ティエリ・アンリ
アーセナル加入:1999年
アンリはアーセナルの歴史上もっとも偉大な選手だ。しかし、彼はストライカーとして決して順風満帆に歩んできた男ではない。1999年にユヴェントスから加入したときには、イタリアに全く馴染めずにウインガーとして苦戦し、調子を崩していた。
そしてアーセナルでヴェンゲルの下ストライカーにコンバートされるも、最初の12試合では1ゴールしか決めていない。ただ、ヴェンゲル監督がそれを我慢したことにより、それ以降377試合で228ゴールを決めるエースに成長したのだ。
デニス・ベルカンプ
アーセナル加入:1995年
ブルース・リオック監督が彼を獲得したとき、そこには疑問の声もあった。ベルカンプはインテルでかなり失敗していたからだ。そして加入後もなかなか調子が上がらず、6試合ゴールを奪えなかった。
メディアからも批判の声が出るなか、彼は7試合目にしてようやくサウサンプトン相手にゴールを決め、プレミアリーグ初年度で11点を奪う。そして2006年まで423試合に出場し、120ゴールを決めることになる。
グラニット・ジャカ
アーセナル加入:2016年
2016年にボルシアMGから加入したスイス人MF。彼の低空飛行は長かった。クラブもなかなかうまく行かず、彼の無謀にも思えるタックルや技術的な不足が槍玉にあげられることが何年も続いた。
2019年にはサポーターに「辞めろ」とコールを受けてしまったものの、その後彼はアーセナルに残ることを決断。2021年から23年にかけてはその評価を一気に高め、成熟したプレーと全力でのファイトがファンの心を掴んだ。
ロベール・ピレス
アーセナル加入:2000年
ピレスは間違いなく巧みでクリエイティブな選手であったが、例によってそのようなタイプはイングランド・プレミアリーグのフィジカルに馴染むのに時間がかかるものだ。デビューイヤーはメディアから酷評されていた。
しかしそれから彼はすぐに調子を取り戻し、2001-02シーズンには15アシストを記録してPFA最優秀選手賞を獲得。それから3シーズンに渡って同賞に選ばれ、アーセナル史上最高クラスの選手として名を残した。
ロビン・ファン・ペルシー
アーセナル加入:2004年
今となっては想像もできないが、ファン・ペルシーのアーセナルでのデビューシーズンは冷淡で、プライドだけが高く、そして短気だった。ほとんどの時間をベンチで過ごし、サウサンプトン戦ではグレアム・ル・ソー相手に暴発して退場となった。
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2004-05シーズンは41試合で10ゴールという成績であったが、それから徐々にその才能を開花させ、アーセナルでのラストシーズンには30ゴールを決めて大ブレイク。それからマンチェスター・ユナイテッドへと移籍し、リーグ優勝を導く活躍を見せている。