豪F35A、小松初飛行 空自・空軍共同訓練

航空自衛隊小松基地から飛び立った豪空軍のF35A

 航空自衛隊小松基地で行われている空自とオーストラリア空軍の共同訓練で4日、豪ステルス戦闘機F35Aが飛行した。防衛省近畿中部防衛局によると、同戦闘機の飛行訓練は8月30日の小松基地入り以来初めてで、午前、午後にわたって複数回離陸した。

 豪空軍ステルス機は午前中に計4機が離陸し、1時間ほどで小松基地に戻った。小松空港の展望デッキでは待ちわびた戦闘機ファンが一斉にシャッターを切った。午後にも飛行した。共同訓練は15日まで行われる。

  ●騒音はF15と同程度

 近畿中部防衛局は4日、飛行訓練に合わせ、小松基地に近い末広緑地で騒音測定調査を行った。F35Aが飛び立った際の速報値は107~109デシベル、小松基地のF15は105~106デシベルで同程度だった。基地周辺105町内会でつくる小松飛行場周辺整備協議会の会員が立ち会った。

 同協会の小前田彰会長は、小松基地で8月に行われた日伊共同訓練時、イタリア空軍のF35Aが定められた飛行経路を逸脱したことに触れ、「今回は経路も順守されており、騒音も普段の訓練と同程度の数値だった」と話した。

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