夕暮れ時の湊町、風情豊かに連なる舞 三國湊・帯のまち流し、見物客ら酔いしれる【若越画報】

旧森田銀行をバックに、艶やかに練る踊り手たち=9月2日午後6時40分ごろ、福井県坂井市三国町南本町3丁目

 三国湊の叙情を、三国節と踊りで表現する「三國湊 帯のまち流し」(三國會所、坂井市商工会三国支部主催、福井新聞社共催)が9月2日夜、福井県坂井市三国町の旧市街とえちぜん鉄道三国駅前で繰り広げられた。雅な舞に大勢の見物客らが酔いしれた。

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 夕暮れ時、まち流しが通る軒先を提灯(ちょうちん)や行灯(あんどん)が彩った。三国節の歌詞にある「帯の幅ほどある町」を、今年は東西二つの方向から「連(れん)」が繰り出す。湊町風情が残る家並み、石畳の細い通りを、地方(じかた)の笛と三味線に合わせてゆっくりと踊り流した。

 締めは駅前での総踊り。今回初めてとなるエッセル坂からの階段踊りの見せ場に、観衆の熱い視線が注がれた。

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