元恋人へのDV疑惑のFWアントニーがブラジル代表招集外に、代役はアーセナルFWジェズス…アントニーは冤罪を主張する声明「無実が証明されると信じている」」

[写真:Getty Images]

ブラジルサッカー連盟(CBF)は4日、マンチェスター・ユナイテッドのFWアントニーを招集外にすることを発表した。

【写真】アントニーからのDVを訴えている元恋人のガブリエラさん

2026年の北中米ワールドカップ南米予選に臨むブラジル代表。アントニーの代役には、36人の候補リストに入っていたアーセナルのFWガブリエウ・ジェズスが追加招集される。

CBFは今回の招集外の理由について「アントニーに関する事実が明らかとなり、調査する必要があるため。そして、被害者とされる人物、選手、ブラジル代表チーム、CBFを保護するため」としている。

ブラジル『グローボ』によれば、アントニーには、元恋人であるガブリエラ・カヴァリンさんに対する暴力行為、DV(ドメスティック・バイオレンス)が告発されており、脅迫を含むメッセージが公表されていた。

8月18日にブラジル代表が発表されており、その時点では既にアントニーのDV疑惑は警察の捜査下にあった。しかし、この時点でガブリエラさんから一部の内容が公表されていなかった。

報道によれば、アントニーとガブリエラさんのメッセージのやり取りが公開され、ガブリエラさんは手を負傷したり、頭部を負傷した証拠もあるとされている。

手の負傷について、ガブリエラさんは警察に対し、「自身が携帯電話を使用していることに悩んだアントニーが、ガブリエラさんの手からワイングラスを奪い、投げつけた際に顔を守るために出した手が負傷した」と証言している。

一方でアントニーは、「酒をやめるように頼んだが、それを拒否。そのため、ワイングラスを取り上げようとしたが、その際に持ち手が折れて負傷してしまった」と証言しているという。

2人は2021年に交際を始め、2022年にガブリエラさんがヨーロッパに移住。ガブリエラさんは、妊娠中の2022年6月に初めて暴行を受けたとし、妊娠16週で流産してしまったようだ。

一方で、アントニーは自身のインスタグラムのストーリーズに声明を発表。冤罪の被害者だと訴えた。

「ファン、友人、家族への敬意から、僕は被害者となった冤罪について公に話さなければならないと感じている」

「僕は当初からこの問題に真剣かつ敬意を持って取り組み、警察当局の前で必要な説明を行ってきた。警察の捜査は司法秘密に属しており、その内容を公表することはできない」

「しかし、僕はその告発は虚偽であり、既に出された証拠とこれから提出される証拠は、僕が行われた告発に対して無罪であることを証明していると冷静に述べることができる」

「ガブリエラとの関係は、双方から言葉による虐待があり、波瀾万丈なものだったけど、僕は身体的攻撃を行ったことはない」

「証言でもインタビューでも、その瞬間ごとに、彼女は異なるバージョンの告発を提示する」

「従って、僕は行われた告発を断固として否定し、必要な内容を明らかにするためにブラジル当局の全面的な裁量に委ねられることをお知らせする」

「現在進行中の警察の捜査により、僕の無実が証明されると信じている」

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