由布市産イチゴ「ベリーツ」使い商品化 規格外からミルクの素とコンポートに【大分県】

ベリーツをたっぷり使ったベリーツミルクの素=由布市庄内町大龍
ベリーツを使った商品を開発した那須茂康さん(右)と智子さん
7月にオープンしたベリーツを使ったスイーツが購入できる「はなえみ工房とカフェ」
ベリーツを使ったスイーツが購入できる「はなえみ工房とカフェ」

 【由布】由布市内で生産したイチゴ「ベリーツ」を使い、同市庄内町大龍のゆふ旅行が「ベリーツミルクの素」とコンポート(シロップ煮)を商品化した。同社の隣で、ベリーツなどを使ったスイーツが購入できる「はなえみ工房とカフェ」を土日と祝日限定で開いている。

 同社を経営する那須茂康さん(65)は兼業農家で農泊も営む。次男の章裕さん(33)はイチゴ農家。2年前に同町内にハウスを構えた。茂康さんは、イチゴの規格外品を目の当たりにし「もったいない。何かできないか」と今年1月から加工を模索。3月にミルクの素(税込み千円)とコンポート(同)を完成させた。

 素は、1本にベリーツ約200グラムを使用。ニホンミツバチの蜂蜜とカボス果汁を加えている。素材の味を生かすため甘くなり過ぎないよう、試行錯誤しながらレシピを考案。カフェと同棟の加工場で手作りする。牛乳で割って飲んだり、ヨーグルトやアイスクリームにかけて食べたりするのがお勧めという。コンポートも甘さ控えめで、果肉が味わえる。

 7月から始めたカフェでは、ベリーツシェイク(450円)や、ベリーツアイス(350円)、ベリーツソーダ(350円)=いずれも税込み=などが購入できる。妻の智子さん(62)が商品作りや接客を担っている。営業時間は午前11時~午後4時。

 「ベリーツを多くの人に知ってもらう機会にしたい」と茂康さん。素は、ふるさと納税の返礼品にもなっている。オンラインショップでも購入できる。

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