<シリーズ評論・オリンピック考>国立スポーツ科学センター先任研究員・山田悦子氏(45) 社会どう変える 明示を

やまだ・えつこ 仙台市出身。2014~16年に「国連開発と平和のためのスポーツ事務局」でスポーツを通じた開発や人道支援、平和活動に従事。昨夏から24年パリ五輪組織委員会が設置した「インパクト&レガシー戦略評価監督委」の委員。

 国連勤務時代、スポーツを通じ、環境問題やジェンダー平等などの社会課題の解決に取り組んできました。五輪のような大規模スポーツ大会には、社会を変える力があります。開催による経済効果だけを提示するのではなく、地域が直面する問題を大会を開催することでどのように解決し、社会を変革させていくかを示す必要があります。

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