【台風情報】台風11号は熱帯低気圧に 日本の南の海上でまもなく台風13号発生へ 関東接近のおそれは 海外進路予想と比較

まもなく台風13号発生へ さほど発達せず北上へ

5日午前9時現在、日本の南の海上には熱帯低気圧があります。中心気圧は1004hPa、中心付近の最大風速は15m/s、最大瞬間風速は23m/sでほとんど停滞しています。

中心付近の最大風速が17.2m/s以上となって台風の発表基準に達すると台風13号となります。気象庁は今後24時間以内には台風になるとみています。

気象庁

熱帯低気圧は台風13号となって北上を続ける見込みで、7日午前には八丈島近海を中心とする予報円に、8日午前には関東の東の海上を中心とする予報円に達する見込みです。その後も北東方向へと進んで行く予想となっています。現時点の予想では、それほど発達する予想になっておらず暴風域を伴うことはない予想です。

アメリカ海軍

アメリカ・ハワイにあるアメリカ軍の合同台風警報センター(JTWC)の情報です。ここでは監視すべき対象となりうる熱帯低気圧についての情報や台風となった場合の警戒情報などが表示されます。

5日6時の発表で、台風13号の発生が予想されるエリアの雲域はオレンジ色の丸で表示されています。

JTWCでは、監視対象の雲域が定めた基準以上に発達すると予想される場合に、LOW(黄)→MEDIUM(オレンジ)→HIGH(赤)へとレベル分けした形で情報を発表します。赤色になると台風の発生時期に近づいた目安となります。それぞれの意味は以下の通りです。

LOW(黄):監視対象ではあるが、今後24時間以内に基準以上の熱帯低気圧に発達する可能性は低い

MEDIUM(オレンジ):今後24時間以内に基準以上の熱帯低気圧に発達する可能性も高まっているが、発達するには24時間以上かかる見込み

HIGH(赤):今後24時間以内に基準以上の熱帯低気圧に発達する見込み

アメリカ&ヨーロッパモデルの進路予想は

気象庁の進路予想で示される予報円は「その時刻に台風の中心が入る確率が70%」であることを意味しています。予報円の大きさは進路予想のブレ幅を表しています。

台風の進路予報は「アンサンブル予報」という手法で行います。数値予報の計算に使う最初の値をわずかに変えたものを複数計算して、その平均やばらつきの程度といった統計的な情報を用いて進路を確率的に予想するものです。

アメリカ海洋大気庁

ヨーロッパ中期予報センター

アメリカ海洋大気庁やヨーロッパ中期予報センターの進路予想も大まかな傾向は気象庁と変わりません。いずれも台風13号は北東方向へと進んで関東の東海上を通過していきます。

気象庁、アメリカ、ヨーロッパのいずれの予想も、台風13号はさほど発達させない予想となっていますが、暖かく湿った空気をもたらすために雨の降り方には注意が必要となりそうです。

一方、5日午前9時、気象庁は台風11号が中国大陸沿岸で熱帯低気圧に変わったと発表しました。

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