福井県福井市西開発3丁目に出店するイオングループの総合スーパー「イオンスタイル」は9月11日、着工する。4日に現地で安全祈願祭が行われた。福井県を管轄するイオンリテール北陸信越カンパニー(新潟市)の室井英男支社長は福井新聞の取材に対し、「物流のコストや取引先の成長を考えると2、3店舗目も必要になる」と、さらなる県内出店に意欲を示した。
出店するのはラニイ福井貨物跡の1万5100平方メートルの敷地。鉄骨2階建てで1、2階の総売り場面積約5100平方メートル。1階に食品スーパー、2階に衣料品や日用雑貨などの売り場が入り、来年8~9月をめどにオープンする計画。
⇒6月に「イオンスタイル」福井県内への出店計画が明らかに
県内は、イオン前身のジャスコを核テナントする福井市のSC「ピア」が2003年に閉店して以降、イオン店舗ブランドの「全国唯一の空白県」だった。21年以降にイオン系列の食品スーパー「マックスバリュ」、ドラッグストア「ウエルシア」が県内に複数出店しているが、衣食住商品をそろえた形態のイオンスタイルは県内初出店となる。
室井支社長は「エリアの特性に合わせた商品をそろえた上で、イオングループのマスのメリットを生かした商品も充実させ、地域の生活に貢献していく」と説明。県内初出店を重視し、イオンリテール本社(千葉市)と北陸信越カンパニーでプロジェクトチームを結成し、販促や採用、商品調達などについて「非常に強い思い入れを持って準備を進めている」とした。
今後の出店計画については「まずは西開発の店舗の成功に集中する」とした上で、並行して候補地の検討を進めているとした。
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