倉敷市 物価対策柱に94億円補正 市議会開会 33議案を一括上程

倉敷市役所

 9月定例倉敷市議会は5日、開会した。物価高騰対策を柱とした94億7600万円の2023年度一般会計補正予算案など33議案を一括上程し、伊東香織市長が提案理由を説明した。

 伊東市長は、エネルギーや食料価格の上昇が市民生活に大きな影響を与えているとし「切れ目なく市民の支援を続けたい」と述べた。

 補正予算案の主な内容は、水道の基本料金2カ月分を免除する経済支援事業4億7500万円▽小中学校と支援学校の給食費1カ月分を市が負担する経費2億5300万円▽東京23区からの移住を促す事業1千万円―など。

 暴力団対策の報酬名目でイベント主催者から現金をだまし取ろうとしたとして、塩津学市議が逮捕された事件を受け、中島光浩議長は議会冒頭に「現職議員の逮捕は誠に遺憾で、市民に深くおわびする。政治倫理の徹底に努め、信頼回復に全力を尽くす」と陳謝した。

 会期は29日までの25日間。6~10日は休会し、11~14日に一般質問を行う。

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