警察官24人、「うたばす」ガイドから対応力の極意学ぶ バスガイド歴28年の山城さん講話 本部署

 【本部】本部署(下地実署長)は8月23日、同署訓授室で特別講演「魅力ある職業人を目指して」と題し、バスガイドを講師に招いて臨機応変な現場対応について学んだ。新しい課題や手法にチャレンジするためのヒントを現役バスガイドから学び、各種対応能力(行政サービス)の向上を図ることが狙い。

 同署員ら24人が参加した。講師は琉球バス交通バスガイド歴28年目の山城綾子さん(46)が務めた。

 講演は山城さんが三線を弾きながら「安里屋ユンタ」を歌って始まった。これまでの取り組みとして、全国初の同社バスガイド三線ユニット「うたばす=三線と歌を披露するバスガイド」の結成に携わった。結成のきっかけは、会話していた同僚が「30歳を過ぎると仕事が少なくなる」と言ったことだった。そこで2009年に三線音楽チームを6人でスタートした。現在はガイド70人中、過半数が三線を弾けるようになった。

 山城さんは、日頃から心掛けていることとして「ガイドの仕事をしながらトラブルやクレームは発生する。忠実にお客さまの声に耳を傾け、何を求めて何に期待しているかを意識するよう習慣づけることが、クレームを減らすことにつながる」などと述べた。これからも、サービスの原点を忘れずに強く美しくしなやかに頑張ると語った。

 下地署長は「講演いただいた貴重な体験を日々の警察業務に役立てたい」と話した。

 (上間宏通信員)

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