18年ぶりセビージャ帰還のセルヒオ・ラモス、愛を語りながらも退団時の自身の振る舞いを謝罪「気分を害された方に謝罪したい」

[写真:Getty Images]

18年ぶりにセビージャへと帰還した元スペイン代表DFセルヒオ・ラモスが、古巣への思いを語った。クラブ公式サイトが伝えた。

【写真】18年ぶりにセビージャのユニフォームに袖を通したセルヒオ・ラモス

パリ・サンジェルマン(PSG)で2シーズンを過ごしたセルヒオ・ラモス。レアル・マドリーではラ・リーガで5度、チャンピオンズリーグ(CL)で4度の優勝など、数多くのタイトルを獲得していた。

生まれ故郷に戻ってきたセルヒオ・ラモス。改めて古巣に戻った心境を語り、クラブへの愛も語った。

「今日はとても特別な日で、僕の人生で最も素晴らしい日の1つだ。なぜなら故郷に帰ることはとても喜ばしいことだからだ」

「多くの複雑な感情、友人、再会…とても特別な日であり、18年ぶりに故郷に戻るという夢を叶えることができてとても幸せだ」

「戻ってきて、このスタジアムに足を踏み入れる必要があるが、その味を消化するのに時間がかかるのは普通のことだ」

「ファンとの再会を楽しみにしているし、すぐにチームに合流したい。僕にとっても、セビリスタの家族にとっても、特別なことだ」

「これ以上を望むことはできない。会長、副会長、ビクトル・オルタ、そして僕がここで楽しく過ごせるようにしてくれた人々に感謝しなければならない。人生にはいろいろなことがある」

「それはお金では買えないもので、心に任せた時、その決断は常に正しいものだった。スポーツなので色々なことが起こるが、心が僕の家に帰りたいと求めていたし、セビリスモに対してだけでなく、僕にも借りがあった。僕は起きたこと全てを償いたかった」

「そして、僕をセビリスタにし、手を引いてスタジアムに連れてきてくれた祖父。ここでデビューするという僕の夢を叶えてくれた父。そしてプエルタ、レジェス…セビージャを取り巻く感情に自分を映し出してきたし、ここで主役になりたかった」

「助けに来るには良い時期だったので、離れたくなかった。自分自身の経験を証明し、経験をもたらしたかった。キャリアを通じて培ってきたものを、魂のチームのために役立てたいと思った」

「チームに加わることを楽しみにしているし、過去に起こったことはそこに残っているはずだ。僕がしたことで気分を害された人々に、まずは謝罪したい。僕はとても情熱的で、あのような表現をしてしまったが、申し訳ないと思う」

「今こそ同じ方向に歩み出す時であり、僕はここで足し算をし、8歳の時からそうしてきたようにこのエンブレムを守る。僕はもう一度感じ、人々や家と再会する必要があった」

「絶好のタイミングだったので、今年はとても美しく感情的なシーズンになると思うし、できればプロとしても素晴らしい年にしたい」

クラブへの愛情も口にしたセルヒオ・ラモスだが、18年前の別れ方が良くはなかった。19歳でファーストチームに定着しかけたところでクラブには高待遇を要求。しかし、当然拒否されると、マドリーからの巨額オファーに飛びついて移籍した。

移籍金は残したもののセビージャファンからは当然嫌われていたが、クラブは徐々に復帰を望むことに。時間はかかったが復帰することになったセルヒオ・ラモスは、当時を振り返って謝罪。ただ、自身の気持ちは変わっていないとし、セビージャへの愛と故郷での成功を誓った。

「僕は何年もそのことについて考えてきた。18年が経ち、僕はとても若かったし、恐らく全てがどのようにして起こったのかについて、真実を話す準備ができていなかったのかもしれない」

「故郷に帰っても変わらないのは気持ちと心だ。僕は生まれながらのセビリスタで、それを変えることはできない」

「さっきも言ったけど、僕が犯した可能性のある間違いをお詫びしたい。皆人間であり、間違いを犯す。大切なのは学んで修正することだ」

「僕はそのことを常に明確にしており、先を見据える必要がある。同じシャツを着て、同じ目的のために戦うしかない」

「僕のことを本当に知っている人なら、たとえ偏見を持っている人もいるかもしれないけど、僕が透明でまっすぐに進んでいることを知っている」

「時々、それが僕に問題を引き起こすことがあったけど、時間が経つにつれて、自分らしくいることでマネジメントし、間違いから学ぶ。今日、ここに戻っても気持ちは変わっていない」

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