事務所を退社し新たな挑戦に乗り出す池松壮亮

俳優の池松壮亮、森田剛らが4日、都内で行われた映画「白鍵と黒鍵の間に」(冨永昌敬監督、10月6日公開)のプレミア上映会に出席したことを、各メディアが報じた。

ジャズミュージシャンでエッセイスト・南博氏の青春の日々をつづった回想録が原作。未来に夢を見る「博」と夢を見失っている「南」、2人のピアニストの運命が大きく狂い出す一夜を描く。

各メディアによると、主演の池松は、一人二役で2人のジャズピアニストを演じ分けており、劇中でも実際に演奏するため半年間のレッスンに励んだという。

池松は「いや~弾くなんて言わなきゃ良かったですよね。『やります!』って言って、だいたい後悔するタイプなんですけども、本当に伸び悩みましたね~」と苦笑したという。

その池松だが、8月30日をもって、新たな挑戦をするため、13年間所属したホリプロを退社。退社後、初の公の場となった。

「日本大学藝術学部映画学科監督コースを卒業していることから、もともと、映画作りにも興味があったようだが、事務所に所属したままでは、俳優としての仕事が優先されるので難しかったようだ。21年に公開の映画『アジアの天使』で韓国に渡ったシングルファーザーの主人公を演じ高評価を得た。その一方で、今年公開され主演を務めた『シン・仮面ライダー』はあまり話題にならず。本当に自分のやりたい仕事をするための退社だったようだ」(映画業界関係者)

池松の大学の卒業制作の「灯火」は2015年に都内の劇場でもでも上映された。以前、インタビューで俳優としての心がけについて、『すごい監督さんはたくさんいらっしゃるので、その人たちの想いに賛同できる俳優でいたい』と語っていた。

初監督作品の商業映画を世に出すべく、着々と準備を進めているかもしれない。

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