昨夏より10万人減 和歌山・南紀白浜の海水浴客、猛暑や台風影響か

海水浴客でにぎわう白良浜(8月、和歌山県白浜町で)

 和歌山県白浜町は4日、今季(5月3日~8月31日)白良浜を訪れた海水浴客が20万人弱(速報値)だったと発表した。新型コロナの感染症法上の位置付けが「5類」に移行後、初めての夏で増加が期待されたが、昨季より約10万人減少した。町は、連日の猛暑やお盆休みに台風が来たことなどが減少の理由ではないかと分析している。

 町によると、コロナ禍前の2019年までの海水浴客は40万人を超えていた。20年は約15万2千人にまで減少したが、21年約17万2千人、22年約29万3千人と増えていた。

 町は今季、海水浴客が大幅に減少した原因として、連日の猛暑で観光客が海水浴を避けた▽コロナが収束したことで海外や遠方へ旅行する人が増えた▽台風7号がお盆休みを直撃した、などを挙げた。正確な数字はまだ出ていないが、今夏、町内を訪れた観光客自体は、大幅に減っていないようだという。

 今季の白良浜の海水浴客数の目標をコロナ禍前の40万人にしていた井澗誠町長は「正確な数字がまだ出ておらず、海水浴客が減少した原因の分析はこれからになるが、海外からの観光客が増え、街中はにぎわっていた」と話した。

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