「きよしとお書きください」公選法違反罪に問われている元四国中央市議の被告 初公判に出頭せず延期に 刑事裁判では異例

公職選挙法違反の罪に問われている元四国中央市議が4日、松山地裁に出頭せず、初公判が開かれませんでした。

起訴状によりますと、愛媛県議選の四国中央市選挙区に立候補し落選した、元市議の宮崎清被告(73)は、告示前の今年3月「県議選4回目に挑んでいます。『きよし』または『宮崎』とお書きください」などと書かれた文書を新聞に折り込んで市内34か所に配達させ、公職選挙法で禁じられている「事前運動」をしたということです。

松山地裁では4日、宮崎被告の初公判が予定されていましたが、裁判が始まる午後1時半を過ぎても本人が出頭しなかったため、開かれませんでした。

渡邉一昭裁判官は「宮崎被告が裁判への出頭を命じる召喚状を故意に受け取らなかった」との認識を示しました。

また検察は、今後も召喚状が受け取られなければ、強制的に連れてくる「勾引」の手続きを行う方針です。

一方、弁護人は召喚状を受け取るよう指導していたものの「本人は、体力や経済的な理由から、自宅から近い西条支部での審理を希望している」と説明しました。

なお、初公判の日程は、10月16日に設定されました。

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