蘭越町の蒸気噴出、損害補償へ 北海道、調査主体の三井石油開発

北海道蘭越町の蒸気が噴出した現場=7月

 北海道蘭越町で地熱資源の調査掘削中に蒸気が噴出した問題で、調査主体の三井石油開発(東京)の原田英典社長は5日、健康被害や農産物の風評被害への対応を求める声が上がっていることについて「適切な補償を定め、準備ができたらホームページで開示する」と述べた。

 町内であった国や道、周辺自治体との連絡会議の終了後、取材に答えた。地元などの要望に応じ、人体や周辺環境への影響を評価するため、有識者7人でつくる会議を設置する考えも示した。

 原田社長は「噴出の原因究明や迷惑をかけた人への補償が先決だ」として、同町での掘削調査を続けるかどうかは未定だとした。

 噴出は6月29日午前に発生した。

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