前明石市長の泉氏、辺野古移設で沖縄県敗訴に見解「〝政治〟そのもの。政権が許容できない判決は出ない」

兵庫県明石市の前市長・泉房穂氏が5日、X(旧ツイッター)を更新。米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古移設を巡り、軟弱地盤改良工事の設計変更を承認しなかった沖縄県に対する国土交通相の是正指示は違法だとして、県が取り消しを求めた上告が棄却されたことに対し、「これは〝政治〟」として背景にある問題点を指摘した。

泉氏は地元紙である神戸新聞の1面見出しの画像を添付し、「朝刊1面に『辺野古移設、沖縄県敗訴確定、最高裁判決』との見出し」と切り出した。

この判決について、泉氏は「〝裁判〟といっても、これは〝政治〟そのもの。最高裁の裁判官を決めるのは、ときの政権。政権が許容できる範囲の裁判官しか今は選ばれていない。政権が許容できない判決が出ることはなく、結局は“政治”だ・・・」と自身の見解をつづった。

今回の判決について、2ちゃんねる創設者で実業家のひろゆき(西村博之)氏は前日のXで「沖縄以外を巻き込んで日本の政治の話にするしかない。『沖縄の事は東京にはわからん』と言って、違法行為を続けても解決は遠のくだけ」と投稿していた。

泉氏は、ひろゆき氏と対談した共著「少子化対策したら人も街も幸せになったって本当ですか?」(KADOKAWA)を今年2月に出版。8月から「週刊プレイボーイ」(集英社)で同氏との「誌上対談」が始まっているが、今回の判決に関しては、地方行政を担った自身の経験や信念に基づいて見解を異にしていた。

(よろず~ニュース編集部)

© 株式会社神戸新聞社