「植物性ステーキ」の名称禁止 フランス、消費者に誤解招く恐れ

 【パリ共同】フランス政府は4日、消費者に誤解を招く恐れがあるとして、国内で製造・販売される植物性由来の代替肉などに「ステーキ」や「スペアリブ」など動物性食品を連想させる名称を使用することを禁止する案を発表した。

 植物性タンパク由来の代替肉市場は近年、消費者の環境や健康への意識の高まりに伴い急成長を遂げているが、欧州屈指の農業大国フランスの畜産農家や食肉加工業者などからは代替肉にこうした名称が使用されることに不満の声が出ていた。

 ステーキやスペアリブ、フィレ、サーロインなど21の名称を禁止する。

 フランスは昨年も同様の案を導入しようとしたが、行政裁判所の国務院が差し止めていた。

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