クラスター弾被害、条約後最悪に ウクライナに死傷者集中

ウクライナ東部イジュム郊外カミヤンカ村で見つかった、クラスター弾の子爆弾とみられる残骸=7月(共同)

 【ジュネーブ共同】クラスター(集束)弾規制や被害者救済に取り組む非政府組織(NGO)クラスター弾連合(CMC)は5日、2022年のクラスター弾による死傷者が8カ国で1172人に上り、10年にクラスター弾禁止条約(オスロ条約)が発効後の年間被害としては過去最悪になったと明らかにした。うち916人(死者312人、負傷者604人)は、ロシアが侵攻したウクライナに集中している。

 ウクライナでは、ロシアが22年2月の侵攻開始直後からクラスター弾を多用。ウクライナ側も使用し、今年7月からは米国供与のクラスター弾も実戦投入されている。

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