彦根城の事前評価をユネスコ申請 27年の世界遺産登録目指し

滋賀県彦根市の彦根城

 政府は5日、世界文化遺産登録を目指す「彦根城」(滋賀)の事前評価を国連教育科学文化機関(ユネスコ)に申請した。結果は来年10月に出る見込み。政府は、結果を踏まえて世界遺産に推薦するかどうか判断する。推薦する場合、早ければ2027年に登録可否の審査を受ける。

 事前評価は、各国政府による推薦書の提出前にユネスコ諮問機関が関与し助言する制度で今年から導入された。申請から登録までは少なくとも4年が必要で、厳しい評価が出れば推薦しない可能性もある。

 彦根城は1992年に、各国が国内候補を記すユネスコの暫定リストに記載された。国の文化審議会は今年7月、事前評価制度の活用を求めた。

© 一般社団法人共同通信社