猪木元気工場新オフィスに猪木さん会長室「常にドアを開けておけ」壁、扉なしのオープンスペースに

2022年10月1日に79歳で亡くなったアントニオ猪木さんのライセンスを管理する猪木元気工場(INOKI GENKI FACTORY)が5日、都内で新オフィスの内覧会を行い、猪木さんのために用意された会長室が公開された。

新オフィスには猪木さんのモニュメントやパネルが飾られ、お宝となったグッズやポスター、直筆書が所狭しと並ぶ。一般への公開は予定されていないが、同社の宇田川強氏は「こちらのオフィスは事務スペース、打ち合わせスペースがございますので、商談時に猪木の情報だとか猪木語録ですとか、猪木の活躍を思い起こしたりとか。新たな発想だったりとかをかき立てるために展示をさせてもらっている」とした。

会長室はオフィスの一角だが、ドアや壁はなし。テーブルの上にはホテルのキープボトルや引退記念パーティーでの升(ます)、そばには愛用のキャリーバッグも。イスには、最後のテレビ出演となった24時間テレビで着用したTシャツがかけられた。宇田川氏は「囲われたり、ドアを閉めたりするのが嫌いで、常にドアを開けとけ、オープンにしとけというタイプの方だったので、今回オープンスペースという形にした」と説明する。

「アントニオ猪木を意識しながら仕事をすることになる。ことプロレスのことについては厳しかった。『おい、何やってんだ』という声が聞こえるようだ」(宇田川氏)と、闘魂を注入されながら仕事に向かうことになる。

内覧会には猪木氏の実弟、啓介氏と力道山夫人の田中敬子さん、アントニオ小猪木、女子プロレスラーのSareeeも来場。啓介氏や敬子さんは「まだまだ増える」と、お宝がオフィスでさらに展示されそうだ。

(よろず~ニュース・杉田 康人)

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