三重のこども園側に改善勧告へ 給食強要など52件不適切行為

三重県桑名市の「長寿認定こども園」=5月

 保育士が給食を食べるよう園児に強要していた三重県桑名市の「長寿認定こども園」を運営する社会福祉法人に対し、県と市が認定こども園法などに基づき改善勧告を出す方針を固めたことが5日、関係者への取材で分かった。関係者によると、給食強要を含む計52件の不適切行為が確認されたという。

 市は3月に問題を把握。県と市は6月9日から園や運営法人に対する特別監査を実施していた。今月7日に法人理事長へ特別監査結果を伝える。

 園関係者によると、給食強要は遅くとも2009年ごろから続いていた可能性があり、約4時間にわたり完食するよう無理強いされた園児が失禁したこともあった。

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