新納慎也、s**t kingz・小栗基裕、宮本亞門が「ブギウギ」で朝ドラ初出演

NHK総合ほかで10月2日にスタートする連続テレビ小説「ブギウギ」(月~土曜午前8:00ほか)に、新納慎也、安井順平、小栗基裕(s**t kingz)、陰山泰、富田望生、利重剛、宮本亞門が出演することが発表された。

「ブギウギ」は、戦後の大スター・笠置シヅ子さんをモデルに、その人生を再構築。満面の笑みと底抜けに明るいヒロイン・花田鈴子(趣里)が、多くの困難を乗り越え、歌手の道を突き進み、人々に勇気と希望を与えていく姿を紡ぐ物語だ。

今回発表された7人は、鈴子が東京で出会う梅丸楽劇団(UGD)と音楽関係の人々。まず、梅丸楽劇団(UGD)のメンバーとして登場するのが、新納、安井、小栗、陰山。梅丸楽劇団の旗揚げ公演を任せられ、鈴子の才能に気がつき、羽鳥(草彅剛)に紹介する外国帰りのやり手演出家・松永大星役を新納。林部長(橋本じゅん)の後輩で、いつも大物作曲家や演出家、歌手らの間に挟まれて苦しい思いをしている制作部長・辛島一平役を安井。タップダンスの名手で、秋山(伊原六花)と組んで公演の主演を担う日本のトップダンサーの1人・中山史郎役を小栗。トランペット奏者で、梅丸楽劇団のバンドマスターを務める一井役を陰山が務める。

新納は、「念願の朝ドラ初出演となります! オファーをいただいた時は本当にうれしかったです。『当て書きのようだ』と言われる松永大星という演出家の役です。『まぁね、僕は演出家の一面もあるからね』と思いましたが、どうやらその当て書きのようだと言われる部分はそこではないらしい…(笑)。『ヒロインの相手役ですか?』『違いますっ!』と言われておりますが、いやはやどうなることやら?ですよ。鈴子の才能をいち早く見抜いた審美眼のある松永を、心を込めて全力で魅力的に演じたいと思います」と意欲を燃やす。

安井は、「各方面から板挟みにあう中間管理職を演じます。さて、この職に求められる能力という項目を見つけました。コミュニケーション力、リーダーシップ力、人材育成力、課題解決力だそうです。残念ながら辛島部長はこれらのどれもが足りません。逆に、板挟みになりがちな人の特徴として、頼られると断れない。何事に対しても一生懸命で誠実。必要以上に相手のことを考えてしまう。辛島部長はすべてに該当します…。制作部長としてはダメだけど、俳優としてはそうありたいものです。そんな辛島部長ですが、どうか愛してやってください」と演じるキャラクターを紹介。

小栗は、「初めて朝ドラに出演させていただきます。中山史郎という寡黙なダンサーを演じました。ダンスシーンも必見です! 梅丸は個性的なキャラクターだらけですが、中山もなかなか癖強です(笑)。エンタメの世界って癖が強い人ばかりですよね。でもそれが1周回っていとおしくなってくる。だからやめられない! 笑えて泣けて元気がもらえる、素晴らしい『ブギウギ』の世界をたくさんの方に楽しんでいただけたら幸いです」とアピールする。

陰山は、「トランペッターで楽団のバンマスという役です。去年の東京NHK制作のドラマ『アイドル』でも同じような役柄で出演しました。トランペットという楽器は手強いです。戦前、戦中そして戦後にかけての、音楽にとっては厳しい状況下、鈴子ちゃんと共に演奏を続けることの葛藤と喜びを、明るく演じていくことができればと思っています」と抱負を述べ、「今回初めてご一緒する、キュートでバイタリティーあふれる主演の趣里ちゃんとの共演は、とてもとてもうれしくて楽しみです」と趣里との共演に期待する。

また、鈴子のような歌手になるのが夢で、弟子にしてほしいと訪ねてくる福島出身の小林小夜役を富田、鈴子の才能にほれ込む梅丸のライバル会社「日宝」の社長・大林林太郎役を利重。羽鳥に依頼され、鈴子の新曲の作詞をする破天荒な天才作詞家・藤村薫役を宮本が演じる。

富田は、「なんともコロコロッとした…愛らしい女の子を務めることになりました。『ホント小夜ちゃんしょうがない子やわ〜』と、チームの皆さまに見守られながら、ズキズキワクワクな日々を全力で駆けております。趣里さんの側でお芝居できること、この物語のヒロインの人生にお供できること、大変うれしく、光栄です。小夜ちゃんの見つめ方で、支えとなれますよう尽力して参ります。楽しみにしててくんちぇ!」と心を躍らせながら撮影に参加していることを報告。

利重は、「小学生の時にラジオで『買物ブギー』を聞いてから、ずっと笠置シヅ子さんの歌声に魅了されてきました。『ヘイヘイブギー』は一番好きな歌です。僕にとって人生のテーマソングです。その笠置さんをモデルに、大好きな足立紳さんが脚本を書き、大好きな趣里ちゃんが主演するなんて! 発表を聞いた時から参加をしたくてたまりませんでした。本当にうれしいです。どうぞよろしくお願いします」と出演を喜ぶ。

宮本は、「演出家になって自分が演じることは極力避けてきました、これから演技指導がしにくくなるからです。演出家の蜷川(幸雄)さんが『今でも俳優時代の下手な演技をやゆされる。演出家は演技を映像で見せない方がいい』と忠告されたのもその一因です。でも笠置シヅ子さんの大ファンの僕は、あえてカメラの前に立ちました。笠置さんにひかれる理由は、宮本家が同じ香川県出身であることや、母と同じ松竹歌劇団に入団していたこと、それに戦前、戦後と日本中にジャズで元気と希望を与えてくれたからです。正直、僕のカメラ前での演技は吐きそうなくらい緊張し硬直してましたが、共演者の趣里さん・草彅剛さんらキャスト、スタッフ皆さんのおかげでリラックスできました。この番組で視聴者の皆さんが朝、前向きな一時を迎えられ、ポジティブな喜びを感じられたら幸いです」と本作への出演について語っている。

作品を手掛ける制作統括の福岡利武氏は、「東京編の出演者も素晴らしい方々ばかりです! 鈴子の才能を見いだし、東京へ鈴子を連れてくる演出家・松永役の新納慎也さん。白いスーツがよく似合う新納さんにしかできない独創的なキャラクターになっていると思います。安井さんは、制作部長として自由奔放な羽鳥善一と松永大星に挟まれるまさに中間管理職。2人の強烈な芝居に挟まれながらも、全く埋もれることのない存在感を放ってくれています。トップダンサー・中山役のs**t kingzの小栗さんは、さすがの素晴らしいタップダンスを披露していただいています。そしてダンスだけでなく魅力あふれる個性的なキャラにも注目してください! 陰山さんは、バンドのトランペット奏者です。トランペットの稽古にもかなり本格的に取り組んでいただきました。鈴子と一井のジャズの掛け合いは本当に迫力があります」とキャストの魅力を伝える。

そして、「富田さんは、鈴子のところに突然やってくる、福島弁のとても癖が強い弟子入り志願者です。悪いことも良いこともすべてがいとおしく見える魅力いっぱいのキャラクターに演じてくれています。ライバル会社の社長・大林は利重剛さん。業界の大物を貫禄たっぷりに演じてくれています。宮本亞門さんは笠置シヅ子さんにただならぬ思いがあるとうかがい、この天才作詞家の役で出ていただけないかとオファーしました。演出家の宮本さんならではの鋭いアイデアをたくさんいただき、オリジナリティーあふれる役を作り上げていただきました」と起用理由も明かしている。

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