議会視聴、各世帯配備タブレットで 青森県佐井村、関心持つきっかけに

サイボードによる村議会の生配信が始まった佐井村。佐藤さん宅では午後6時からの一般質問を視聴=5日

 青森県佐井村内約730世帯に配備されているタブレット「AI(愛)サイ(佐井)ボード」を活用し、村は5日から村議会の生配信を始めた。自宅で議会の様子を視聴してもらい、子どもから高齢者まで幅広い世代に村政への関心を持ってもらう狙いがある。

 村によると、タブレットは2020年度に各世帯や村内の公共施設に配備。健康福祉関連の相談や安否確認の応答のほか、イベント情報などを村が発信している。村はこれまで、タブレットを使った議会の配信を役場庁舎内で試験的に行い、準備を進めてきた。

 5日午後6時、同日開会した定例村議会の一般質問が始まった。村内に住む佐藤眞子さん(26)は自宅でリアルタイムで流れる議会の模様をタブレットで視聴。村議3人の質問の様子を見届け「画質、音質も良く、家で見られるのは利便性がいい」と話した。

 同日は村民ら約20人が視聴。村は8日の議会最終日まで本会議や議案審議を生配信する。太田直樹村長は取材に「議場に来られない住民は配信で議会を見てもらい、村政へ意見を寄せてほしい。関心を持ってもらうきっかけになれば」と語った。

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