インボイス中止・延期求め36万人署名添え要望

 10月から始まる「インボイス(適格請求書)制度」を前に、同制度を考えるフリーランスの会は4日、インボイスに反対する36万人の署名を添え「中止・延期を求める緊急提言」を財務省、国税庁、公取の担当者に手渡した。「最低でも実施延期を強く求める」と要望している。

 同会は「インボイス制度は税率を変更しない消費税の増税」と指摘。「弱い立場にある免税事業者は、課税事業者になることを迫られ、従った場合は重い重税と事務負担が発生する」。

 また、課税事業者にならなかった場合には「取引先から排除や値下げを強要される可能性がある」と「免税事業者はどちらを選んでも『地獄の選択』になる」と訴えて、中止や延期を求めている。同会によると「インボイスを機に廃業を考えると答えた事業者はエンタメ業界で2~3割、建設業界で1割に上っている」という。(編集担当:森高龍二)

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