劇団四季レジェンド俳優・田中彰孝、大阪では「ビックリさせる」

細田守監督の長編アニメーション映画を「劇団四季」がミュージカル化した『バケモノの子』が、12月に関西に初上陸することが決定。主要キャストの田中彰孝、大鹿礼生、菊池俊の3人が大阪市内で記者会見をおこない、「ビックリさせます」と意気込みを語った。

ミュージカル『バケモノの子』の取材会に登壇した「劇団四季」俳優の田中彰孝(5日・大阪市内)

『バケモノの子』は、2022年に東京で初演され、23万人以上の動員を果たして話題となった。最強のバケモノ・熊徹(田中)と、人間の子ども・蓮(大鹿)、そして熊徹のライバル・猪王山の息子の一郎彦(菊池)が、バケモノの世界と人間の世界を股にかけて、自分の心の闇と戦い、種族を超えた関係を築いていく姿を、壮大なスケールで描いた物語だ。

ミュージカル『バケモノの子』に出演する(左から)田中彰孝、大鹿礼生、菊池俊(5日・大阪市内)

菊池が「殺陣やトリックなどを使った、舞台ならではの魅力がたくさん詰まった作品。二重の盆(回転舞台)を使って2つの世界を見せる演出とか、映像ではなかなかない表現を見ていただきたいです」と見どころを語ると、大鹿も「四季はディズニーミュージカルを主に上演していますが、これは日本で作った作品。よりスムーズに言葉と音楽が入って来やすいのは、強みだと思います」と、日本発のミュージカルならではの魅力を強調。

『ライオンキング』シンバ役を16年も演じたレジェンド・田中は、演じる熊徹について「シンバの次の段階ということもあり、初演ではがんばりすぎて無理をした部分もありました。大阪ではリラックスできるような熊徹を目指したい」と意気込みを語り「老若男女が楽しんでいただけるし、アニメを観た人も観ていない人もビックリさせます。ぜひ『驚天動地』を体験しに来てください」と、公演のキャッチコピーを交えてアピールした。

ミュージカル『バケモノの子』は、12月10日~2024年5月25日に「大阪四季劇場」(大阪市北区)で期間限定上演。チケットは一般S席1万2000円ほか(料金は回によって変動)。初日~2024年3月31日のチケットは、9月16日から発売開始。

取材・文・写真/吉永美和子

劇団四季オリジナルミュージカル『バケモノの子』

期間:2023年12月10日(日)~2024年5月25日(土)
会場:大阪四季劇場(大阪府大阪市北区梅田2-2-22 ハービスPLAZA ENT)
料金:S席1万2000円ほか ※公演日などによって料金が異なるため公式サイトにて

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