最高勝率のブレーブス エンゼルスからウエーバーでベラスケス獲得

日本時間9月6日、ブレーブスはエンゼルスからウエーバーでアンドリュー・ベラスケスを獲得したことを発表した。40人ロースターの枠を空けるために右腕ヨニー・チリノスが15日間の故障者リストから60日間の故障者リストに移され、ベラスケスはマイナーAAA級グウィネットへの配属が発表されている。なお、ブレーブスは現在メジャー最高勝率を誇っており、プレーオフ進出が確実だが、ベラスケスは9月に入ってからの移籍となるため、プレーオフの出場資格はない。

現在29歳のベラスケスはメジャー6年目の今季、ここまで54試合に出場して打率.173、2本塁打、3打点、13盗塁、OPS.548を記録。昨季は遊撃のレギュラー格として起用され、自己最多の125試合に出場したものの、課題の貧打が改善されず、今季は新人ザック・ネトに出場機会を奪われてしまった。それでも13盗塁は大谷翔平に次ぐチーム2位。しかし、自慢の守備では遊撃でのDRS(守備防御点)が昨季の+11から今季は-5と大幅に悪化し、チームの足を引っ張る場面も目立っていた。

エンゼルスは8月末にルーカス・ジオリト、レイナルド・ロペス、マット・ムーア、ハンター・レンフロー、ドミニク・リオンの5選手をウエーバーで他球団へ放出。また、マックス・スタッシを制限リストに登録するなど、ぜいたく税を回避するために手を尽くしている。ただし、ベラスケスは年俸調停権取得前の選手であり、今季の年俸はメジャー最低保証年俸に毛が生えた程度。移籍情報サイト「MLBトレード・ルーマーズ」は「ベラスケスに関してはぜいたく税の問題は関係ないだろう」と分析している。

エンゼルスは9月に入って有望株カイレン・パリスをメジャーへ昇格させており、9月の全4試合でパリスを遊撃手としてスタメン起用するなど、若手に経験を積ませる方針だ。打撃好調のルイス・レンヒーフォも遊撃を守れるほか、マイナーAAA級ソルトレイクでリハビリ出場を開始する予定のネトもおり、今回のベラスケス放出は、年俸削減が目的というより、シンプルに「エンゼルスに居場所がなくなった」と判断するのが妥当だろう。

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