「どういう意味です?」人気バンドのボーカルが『あざとくて何が悪いの?』番組内ドラマの“演出”を疑問視…ファンからも異論噴出

羊文学・塩塚モエカさん公式Instagramより

9月3日に放送された、人気バラエティ番組『あざとくて何が悪いの?』(テレビ朝日系)。番組内ドラマに、人気バンド「羊文学」の塩塚モエカが異論を唱えて波紋を呼んでいる。

『あざとくて何が悪いの?』の人気コーナーの一つが、番組中に放送される「あざと連ドラ」と称したドラマ。現在「あざと連ドラ」は、流行りに敏感だという30歳の女性・洋子を主人公にした第8弾が放映中だ。そして3日放送回では洋子が、浮気をされて破局した元カレ・慎二から外食に誘われるという場面が。

食事が進むにつれ、慎二に懐かしさを覚えていく洋子。しかし「この後どうする?」「帰る?」と慎二から聞かれた際、「帰る?」と逆質問。さらに「彼女も待っているでしょ?」と尋ねたところ、慎二は「いないよ?彼女」と返答。そこで慎二が「また連絡していい?」と言うと、洋子は「うん」と頷いた。

そんななか別の日、洋子は慎二の家の近くにあるヘアーサロンに行き、その帰り、慎二との思い出に耽っていた。そこで外食の用事ができ、タクシーを捕まえようとしたが、慎二が女性といるところを目撃することに。「アホくさ」と呟いた洋子は「私と同じような量産型女子だった」と言い、そしてこう続けた。

「羊文学好きの女だったら、ここまでショックは受けていなかっただろうか?」

すると画面では、交際中に慎二が浮気していた女性の顔が映し出されていた。

羊文学は’22年、「あざと連ドラ」第5弾の主題歌に楽曲が起用されたこともある番組と縁のあるバンドだ。しかし、今回のドラマの名前の使われ方は、好意的に使われているとは言いにくい。

そこで羊文学のボーカルとギターを務める塩塚は9月5日までにInstagramのストーリーを更新し、「あざと連ドラ」での羊文学に言及したシーンのスクショをアップ。そして《これは…どういう意味です?》と投稿し、こう続けた。

《ここにいる「羊文学の女」は「毎週たのしみにあざとくて何が悪いの?見てる女」ですよ》
《頑張って音楽をしているうちに、サブカルビッチ女代表になっていたのかもしれない 今後は世のため人のためにがんばる》

するとネットでは塩塚に賛同し、「あざと連ドラ」の羊文学を貶めるような演出に異論が噴出。Twitter(現X)では番組に対して厳しい声が、こう上がっている。

《多くの人が目にするテレビ番組で“羊文学好きの女“と軽率にバンド名を使って、消費するのはファンにとって、音楽家にとって、あまりに失礼な行為ではないだろうか》
《量産型女子の対義語が羊文学好きの女…?勝手に名前使って失礼な表現するね》
《主題歌になってたとはいえ番組内で羊文学をレッテル貼りの道具に使用したのなら結構頭にくる》
《あざとくて何が悪いの、あざといのはいいけど羊文学の使い方が単純に失礼では?》

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