高江洲登さん死去 元前原高校の野球部監督 89歳 73年に春夏連続甲子園出場、「沖縄高校野球の生き字引」

 沖縄県高野連学識経験者理事などを務め、県高校野球の公式記録を長年担当した高江洲登(たかえす・のぼる)さんが7月4日、老衰のためうるま市内の病院で死去した。89歳だった。高江洲さんはうるま市安慶名出身(テニアン島生まれ)。自宅はうるま市安慶名。近親者で家族葬を執り行った。

 前原高校の野球部監督として1973年、春夏連続の甲子園出場に導いた。94年に教員退職後、県高野連の公式記録員として高校野球を支えた。2000年に発行を開始した、県勢を中心に高校野球の情報を集めた新聞「白球立教」は888号まで編集、製作を1人でこなし、周囲から「県高校野球の生き字引」と慕われた。

 (砂川博範)

© 株式会社琉球新報社