オリヴィア・ロドリゴ、自曲のモデルにリリース前に知らせる“責任”を感じていると語る

待望の2ndアルバム『ガッツ』のリリースを控えたオリヴィア・ロドリゴが、米インタビュー・マガジンでフィービー・ブリジャーズと対談し、新作では大ヒットした『サワー』から学んだことを活かしていると話した。それは自身の歌が私生活への詮索を呼び起こしてしまった場合にどう対処するかという問題で、過去と現在の人間関係をどう扱うかも含まれている。具体的には、数年前に噂になった元恋人ジョシュア・バセットを巡って沸き起こった世間の反応からの教訓だ。

2023年9月5日に公開された記事でオリヴィアは、2021年の「drivers license」に対する世間の“圧倒的な”反応に触れながら、自分の曲を世に送り出す前にそのモデルになった人物に送る“責任”を感じるようになったと明かした。「drivers license」がリリースされた当時、彼女がこの失恋ソングで描写している残念な元カレが、『ハイスクール・ミュージカル:ザ・ミュージカル』の共演者であるジョシュアではないかと世間が決めつける事態となった。

オリヴィアは、「前回は変なメディアのことがたくさんあって、どう対処していいかわかりませんでした。しょっぱなに出した最初の曲でこうしたことが起こったんです。非常に準備不足だと感じました」と振り返っている。

ジョシュアはその後、この楽曲に不意打ちをくらったと感じたことや、リスナーから浴びせられた罵詈雑言について公言しており、「drivers license」のリリース後にストレスが原因で敗血症性ショックを起こして入院し、生死の境をさまよったことも明かしている。サブリナ・カーペンターもまた、オリヴィアからジョシュアを“盗んだ”という憶測のために受けた反発について自身の楽曲の中で声を上げている。

「あれは圧倒的な経験でしたけれど、今は(注意喚起をする)責任を間違いなく感じています。ただ、(楽曲を)書いている最中はあまり考えないようにしていますが」とオリヴィアはフィービーに話している。

『ガッツ』からは2作の先行シングル、「vampire」と「bad idea right?」が公開されているが、この2曲についてはすでに、オリヴィアの元恋人と噂される人物の誰が曲のインスピレーションの源になっているのか、ファンの間で推理合戦が繰り広げられている。9月8日にリリースされる『ガッツ』の残りの12曲が発表された後もこの流れが続くことは間違いないだろう。

オリヴィアはまた、テイラー・スウィフトの【The Eras Tour】のオープニング・アクトを務め終えたフィービーを祝福し、テイラーのグローバル・ツアーを“ツアーの中のツアー”と呼んだ。オリヴィアとテイラーについては、「deja vu」などをめぐる過去のクレジット問題で仲違いしているのではないかという憶測が流れる中、オリヴィアが最近のインタビューでこの件に触れることを避けているようにも見える。

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