県内5校が「給食中止」に…委託業者は経営難から “破産手続き” へ (静岡県)

学校給食の提供などを行う広島市の業者が、経営難から食事の提供を中止している問題の影響で、静岡県内では5つの公立学校で給食が中止となっています。

9月5日から給食の提供が中止となっている「県立吉田特別支援学校」です。

(藤見武記者)

「お昼時、本来なら活気のある給食室ですが、きょうは閑散としています」

この学校では、夏休み明け、9月1日と4日は給食が提供されましたが、突然、5日から給食がなくなりました。5日は急きょ、学校に備蓄していた防災食を食べて過ごしたそうです。

そして6日からは、保護者に弁当を持参するようお願いしています。

この学校を含め、県内では5日までに、特別支援学校3校、定時制高校2校の合わせて5つの学校で給食が中止となり、生徒や職員1087人に影響が出ています。

いずれの学校も、広島市に本社を置く「ホーユー」に業務委託していました。6日午前、ホーユーの山浦芳樹社長は、“破産手続き”に向けて準備を進めていることを明らかにしています。

吉田特別支援学校の稲葉敏光校長は、1日も早い給食の再開を望んでいます。

(吉田特別支援学校 稲葉敏光 校長)

「ようやくコロナが終わり、楽しい時間になるはずだったが、給食が提供できないことで子どもたちの楽しみが半減、保護者の負担にもなり、学校全体の教育活動にも影響するのではないか」

県は今後の対応について、弁護士と相談しながら調整していくということです。

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