フィルム生産能力、4割増へ チェキ、人気で45億円投資

富士フイルムの「INSTAX mini Evo(インスタックス ミニ エヴォ)」

 富士フイルムは6日、インスタントカメラ「チェキ」のフィルムの生産能力を2021年度に比べて約4割引き上げると発表した。若者からシニア層まで男女問わず幅広く人気で、需要拡大に対応する。生産する工場「神奈川事業場足柄サイト(神奈川県南足柄市)」に約45億円を投じ、生産設備を増強する。

 チェキは1998年にアナログカメラとして発売を開始した。撮影した写真がその場でプリントされて出てくる新鮮さがヒットした。デジタル技術も取り入れ、スマートフォンで撮影した画像をカメラ本体に送ることもできる。

 現在、世界100国以上で販売している。今回増強する設備は2024年秋から順次稼働する予定。

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