大関貴景勝、初の出稽古で13番 高安に4連敗と不安残す

時津風部屋で汗を流す高安(左)と貴景勝=東京都墨田区

 大相撲秋場所(10日初日・両国国技館)を7度目のかど番で迎える大関貴景勝が6日、番付発表後初めての出稽古として東京都墨田区の時津風部屋を訪れ、同じく出稽古の関脇大栄翔や幕内高安らと13番取った。先場所を両膝痛で全休した27歳の大関は「本場所も近づいているので、しっかり準備してやっていきたい」と表情を引き締めた。

 貴景勝は全体で8勝5敗ながら高安に4連敗するなど不安を残した。立ち合いで押し込めず組み止められ、33歳の元大関に投げられる場面も。稽古を見守った解説者の舞の海秀平氏(元小結)は「当たりが弱いので、つかまってしまう。当たりの強さが使えないとなると厳しい」と指摘した。

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