岸田敏志 岡山で30日コンサート 「仲間と会い、話すきっかけに」

「音楽を楽しんで、フレッシュになってもらえれば」と話す岸田敏志

 真庭市出身の歌手岸田敏志(70)が30日、岡山市北区表町のライブハウス・ブルーブルースでコンサートを開く。全国5カ所を巡るツアーの岡山公演。新型コロナウイルスの5類移行を受けて「そうだ、旅に行こう」をタイトルに掲げ、「外出のタイミングを逸している人たちに出かけてもらい、仲間と会って話すきっかけにしてほしい」と呼びかける。

 ほぼ毎年行う岡山公演。「きみの朝」や「重いつばさ」といったヒット曲を今回も披露するほか、今年2月に発売した新曲「日光~願いの杜(もり)~」などで円熟の歌声を響かせる。「また岡山の皆さんに会えるが楽しみ」とにこやかに話す。

 1976年にデビューし、半世紀近く。俳優としてもテレビドラマや舞台に出演。「坊っちゃん劇場」(愛媛県東温市)のミュージカルの音楽監督や、岡山シティエフエム(愛称・レディオモモ)をはじめ、全国のコミュニティーFMに配信されている音楽トーク番組「アフタヌーンパラダイス」のDJなど幅広く活躍する。

 コロナ禍で自身が知るライブハウスの幾つかが閉鎖せざるを得なくなったという。音楽業界も大きな影響を受ける中、「曲を聞いた時に勇気づけられたり、道しるべになったり。音楽は人生の中で必要なもの」との思いを強くした。デビュー50周年に向け「歌は言葉をどう伝えるか。そこを大切にやっていきたい」と力を込める。

 岡山公演は午後4時開演。6500円(前売り6千円)。岡山シティエフエム(086―227―6666)。

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