販路拡大や国内需要の回復を 年末に向け水産業者が展示会 仙台・宮城野区

東京電力福島第一原発の処理水放出によって水産物の輸出に影響が出る中、需要の高まる年末に向けた水産業者による展示会が開かれました。

仙台市宮城野区の夢メッセみやぎでバイヤー向けの展示会が開かれ、全国の水産加工業者151社が出展しました。

国内の水産物をめぐっては、福島第一原発の処理水放出による中国による輸入の全面停止で売り上げ減少が懸念され、出展業者からは他の国への販路拡大や国内需要の回復を狙いたいという声が上がりました。

極洋小幡俊太郎さん「中国ではなく欧米であったりとかで販路が広げられないかと、全社一丸となって取り組んでいるところ」

片倉商店伊藤大輔さん「香港で宮城県産も禁止になってしまい行先が無くなる食材が、うちの商材に限らず出てくると思うのでこのような展示会に出店する機会を増やしたり、取り扱いができる国には広げていきたいと思う」

会場には今が旬のカンパチやカキ、年末年始に向けてカニなどの商品が並びました。

主催した水産卸売会社では「こうした展示会が苦境に立たされている水産会社の役に立てば」と話していました。

© 株式会社東日本放送