『姫路セントラルパーク』懐かしさと新しさが混在するサファリ&遊園地

開園40周年!「姫路セントラルパーク」

1984(昭和59)年に開園した姫路セントラルパーク。姫路市の東、豊富町の山中にあり、サファリパークと遊園地を合わせた敷地面積は、甲子園球場48個分というレジャー施設です。マイカーで楽しめるサファリパークとして人気を呼び、開園当時は周辺道路が大渋滞するほどでした。

↑遊園地ゲート

あれから40年。姫路セントラルパークが40周年を迎えようとしています。自虐CMが話題になり数々の広告賞を受賞、遊園地のジェットコースやサファリパークでの「ライド」と呼ぶ観覧方法などがテレビやYouTubeで紹介され、姫路市以外でも認知度は上り調子。訪日外国人の姿まで見かけるようになった、まだまだ進化中のレジャー施設です。「そうなの?」「昔、行ったことはあるけど」という人には、ぜひ再認識して欲しい姫路セントラルパーク。もちろん、初めての人にもおすすめです。この記事では、サファリ、遊園地、夏限定のプール「アクエリア」でナイトプールまで楽しんだ後に花火を見て帰る、王道モデルコースを紹介しましょう。

姫センおすすめモデルコース①:まずはサファリから

姫路セントラルパークは、サファリに遊園地、夏はプール、冬はスケートと楽しみ方がいっぱい。どのように楽しむかは自由ですが、おすすめの楽しみ方があります。午前中はサファリがおすすめ。動物の種類にもよりますが、朝のうちが元気です。特に夏は動物たちも暑さのため、昼からは木陰で過ごすことが多くなってしまいます。

↑最初に通るゲート。開園までは脇で停車し、時間になると駐車場代を支払って通過

姫路セントラルパークのサファリといえば「ドライブスルーサファリ」。マイカーで行くサファリは、小さな子どもや足腰がつらいご年配の方、雨の日など、気を使わずに楽しめる魅力があります。グループやバスで来園の人は、サファリバスがおすすめ。広い窓のバスで少し高い目線で眺められます。サファリをマイカーで楽しむ人、サファリだけを楽しむ人は、ゲートを通過して左折、サファリパーク方向へ進みます。サファリバスやライド、遊園地を楽しむ人は、真っすぐ直進、遊園地へと向かいます。

↑「冒険ライド」用の車体。展望台が付いている

そして、今話題のサファリが「ライド」(「サファリ・ザ・ライド」と「冒険ライド」があります)。迫力満点の通称「オリバス」と呼ぶ檻のバスに乗り込み、トラやライオンのおやつとなる肉をぶらさげ、猛獣ゾーンへと入っていきます。聞くだけでドキドキしてきませんか。

↑屋根部分に乗せられたおやつ(肉)

今話題のライドの「サファリ・ザ・ライド」と「冒険ライド」は60分かけて専用車両「オリバス」で巡るサファリです。違いは2つ。1つはコースが一部変わり、近寄ってくる動物の種類が異なります。2つ目は、バスの形状。「サファリ・ザ・ライド」は天井部分も檻になった初期バージョン。頭の真上をライオンが歩き回りエサを食べる迫力が味わえます。「冒険ライド」(写真)は天井部分に展望デッキが付いているので、トラと同じ高さの目線で向き合うスリルがあります。

↑「冒険ライド」の車内

どちらも檻の車の中で立ちっぱなしの60分。結構揺れます。雨が降っても屋根がないのでカッパをかぶって楽しみましょう。今回紹介するのは「冒険ライド」。展望台付きの「オリバス」です。実際に体験してみないと本当の楽しさはわかりませんが、少し写真で紹介しましょう。

↑チーター発見

バスは、猛獣ゾーンからチーター、トラ、ライオンの順で進みます。車体の上に置かれた肉を求めてトラが頭上をウロウロ。

トラを近くで見ると、やはり怖いです。

ホワイトタイガーもいます。

肉を求めているトラと目が合いました。やっぱり怖いです。

でも、よく見ると結構かわいいです。

脇につるした肉を求めてライオンが寄ってきます。さすがの存在感。ちょっと怖い。

でも、結構かわいいです。

猛獣ゾーンの次は、草食ゾーン。臆病な性格のキリンたちも寄ってきてくれます。キリンの餌やり体験も人気です。

カバやサイ、シマウマ、ラクダ、スイギュウなど動物園でおなじみの動物たちも、広い草原でゆっくり過ごしている様子を間近で見ることができます。

↑大好きな飼育員さんにエサをおねだりするカバ

たくさんの動物に会える、あっという間の60分。紹介したのはホンの一例です。動物たちの息づかいまで感じるライド。動物園とは全く違う経験ができます。サファリバスやライドが到着するのは、サファリパーク内にあるバス停。動物園感覚で歩いて楽しむ「ウォーキングサファリ」やロープウェイに乗り上空からサファリパークを眺める「スカイサファリ」が楽しめます。遊園地に戻りたい人は、バス停から巡回バスに乗り戻ります。サファリパークを楽しんだ後は、時間的には昼食タイム。食事ができる施設が、サファリパークにも遊園地にも数カ所あります。名物というようなものはないのですが、軽食からランチまであり、カフェがてらの休憩所としても、ゆっくり過ごすことができます。

遊園地にあるファミリーレストラン「アズーロ」の店内。うどんやカレー、お子様ランチが食べられます。

姫センおすすめモデルコース②:午後は遊園地へゴー!

姫センといえばサファリを思い浮かべる人が大半。地元、姫路の人も遊園地の存在は知りながらも、そのスゴさを知らないまま、40周年を迎えようとしているのかも知れません。実は筆者の記憶も「ディアブロ」で止まっていました。今や姫センの遊園地は、懐かしさと新しさが混在したかのような空間です。そして、遠方からわざわざ訪れる人がいる、知る人ぞ知る遊園地になっています。ジェットコースターだけでも「ディアブロ」(吊り下げられ足が付かない形態のコースター、稼働時は日本初だった)をはじめ5つあり、大規模遊園地並のラインナップを誇っています。

↑2022年から営業開始したヴィーナスGP

特に人気が「ヴィーナスGP」。垂直ループの大型ジェットコースターで、体にかかる負荷は国内最大級の5.2G。地上約36mまで登ってからの高速ドロップ。上がっては落ち、地上すれすれに感じるひねりやループでぐるんぐるん、上下左右がわからなくなってしまうほど超体験のコースターです。

設計は「コースターの神様」とも呼ばれるアントン・シュワルツコフ。以前、スペースワールド(福岡県北九州市、2018年に閉園)で長年愛され続けてきた一番人気のジェットコースターで、閉園後に移設されました。そのため、懐かしさのあまり九州から毎年訪れる人がいるほど。クセになる人、怖すぎてもうダメだという人、さまざまです。「ハリケーン」というコースターも移設組です。

雨模様の平日は、ハリケーンも貸切状態になることも。

以前は、近鉄あやめ池遊園地(奈良県奈良市、2004年に閉園)にあった「トルネイダー」を移設したもの。色などが変更されていますが、なじみ深い人が見るとわかるようです。

↑キッズに人気の「いもりんす」

昔ながらのその名も「ジェットコースター」も健在。キッズ向けの「いもりんす」は、2歳以上(6歳以下は付添要)から乗れることもあって、隠れ一番人気のコースターです。他にもスリルが味わえる乗り物として、船が揺れる「グレートポセイドン」、見た目やBGMはかわいくほのぼの系と思わせながら実はハードな「ヘリオス」など、楽しい乗り物がいっぱいです。

↑キッズ向けアトラクション。手前「パオパオ」、奥「アルバトロス」

もちろん、昔懐かしの「パーティー・カップ」や「メリーゴーランド」もあります。しかも、メリーゴーランドは2つも。大観覧車は、今でも国内TOP10に入ります(姫路セントラルパーク調べ)。

乗り物だけではなく、アニマルショーや4Dシアターなど、いったいいくつの施設があるのかと思うほど。1日だけでは、とても遊びきれません。

姫センおすすめモデルコース③:夏はプールに花火と盛りだくさん

↑写真提供:姫路セントラルパーク

夏の姫センは、西日本最大級のリゾートプール「アクエリア」がオープンします。2023年の営業は7月15日(土)から9月3日(日)まで。場所は遊園地の中。特別料金も必要ありません。入園チケットだけでプールに入れ、遊園地で遊べ、サファリにも行けるのです。(冬のアイススケートも同様です)アクエリアのおすすめは、流水プールでのんびりゆらゆら、広い渚プールは浜辺で遊ぶような気分に。見晴らしのよい「ロックプール」や5種類もあるスライダー、子ども向けの「パイレーツキッズアクエリア」もあって、安心して楽しく遊べます。 有料になりますが、20組限定(先着順)のファミリーデッキ(大型テント)やサンデッキ(数量限定)もあり、リゾート気分が味わえます。

↑写真提供:姫路セントラルパーク

夜になるとナイトプールタイム。フォトジェニックな写真が撮れるスポットになっています。開催日:2023年7月15日(土)〜9月3日(日)の土日祝日、2023年8月11日(金)〜8月15日(火)の5日間(お盆期間)開催時間:17時~20時(渚プール、ロックプール、キッズプールのみ営業)、昼間のプール 16時受付終了、各種スライダー 16時受付終了(ナイトプール時スライダーは運行していません)、離水(流水プールやスライダーなど)16時30分(プールから上がってナイトプールエリアへ移動いただきます)

↑写真提供:姫路セントラルパーク

姫センの締めくくりは花火。約2000発の花火が光とレーザーの演出とともに夜空を彩ります。奇数日と偶数日で音楽など演出が変わるので、毎週見に来てもいいかも。

真夏の花火フェスタ2023

開催日:2023年7月15日(土)〜9月3日(日)の土日祝日、2023年8月11日(金)〜8月15日(火)の5日間(お盆期間)

開催時間:19時50分〜約10分程度

お土産も普通じゃない楽しさいっぱい

↑ 1番人気のお土産『ホワイトショコラタルトクッキー』(16個入り、1,080円)

姫センは、お土産もユニークです。人気お土産は、クッキーやクランチといった、いたって真面目な姫センらしいパッケージのお菓子類ですが、普通じゃ満足できない人は『サファリクッキー』(800円)。チョコレート味の大きなのが1つ入っています。

オリジナル万能ソース『ペロリンソース』(710円)や『大人のペロリンソース』(870円)もリピーターが多い人気商品。

動物たちと触れ合った後は、ぬいぐるみが欲しくなる人も満足の品ぞろえ。

他にもオリジナルグッズや姫センに来たからこそ欲しくなる商品がいっぱいです。

↑冒険ライド根付(520円)

姫センのチケット情報

こんなに楽しめる姫セン。料金が気になる人も多いでしょう。詳しくは公式サイトで確認して欲しいのですが、簡単に説明します。サファリパークだけ、遊園地だけ、といったチケットはなく『入園チケット』がベース。料金は、入園日によって変わる仕組みになっています。入園チケット:大人(中学生以上)が1日3,600〜4,400円、子ども(小学生)2,000〜2,400円、幼児(3歳〜)1,200〜1,400円。追加で必要になるのが、駐車場代(普通車1,000円)、各アトラクション代、サファリバス・ライドの料金などです。

アトラクションは、1回ごとに購入もできますが『アトラクションフリーパス』(大人の場合3,000円)があります。ヴィーナスGPが1回1,500円なので、コースター系を楽しみたいなら断然『アトラクションフリーパス』がオトクです。ただし、雨天時など運行しない乗り物があるので、目的に応じて購入されるのがいいでしょう。1日で遊びきれない姫センです。一度来ると、また来たくなるはずです。1年に3回以上来るなら、『年間入園パス』(大人12,000円)や『年間入園パス+アトラクションフリーパス』(大人19,000円)がおすすめです。2023年から新たに無料特典がいっぱい付いてくる『プレミアム年間パス』(50,000円)も登場しています。「年パス買うかは、遊んでみないと」という人は、入園後にアップグレードすることもできるので、とにかく一度遊んでみることです。

姫路セントラルパークへのアクセス方法

↑姫セン40周年のラッピングバス。この写真のアニマルバスは、朝の従業員を送迎するために使用し、日中もサファリバスとして使用しています。(お客様が日中乗車できないバスを送迎車として使用している場合もあります)

姫路セントラルパークがあるのは、姫路市の東、豊富町の山の中ですが、車なら山陽自動車道や播但連絡道のICが近い場所にあります。ただし、公共交通機関はバスのみになります。

路線バスは、姫路駅(北口)14番のりばから74系統「姫路セントラルパーク行き」に乗車。開園時間が10時(夏は9時30分)なので、始発の9時30分発(10時5分着)がおすすめです。帰り(バス停は遊園地側)の最終便は平日17時、土日祝18時20分。料金は大人片道550円です。訪日外国人向けには、1日1,000円で乗り放題になる「Hyogo Amazing Pass」が便利でオトクです。詳しくは、公式サイトMobers(リンク:https://moberss.com/ja-JP/)を参照してください。夏休み期間中(7月15日~9月3日)の土日祝および8/14・15は、通常便に加えて臨時直行バス(途中のバス停には停車しません)を運行しています。行きは、姫路駅(北口)13番のりばから8時30分に出発。帰りは、20時20分に出発します。これが姫路駅へと向かう最終便になるので、乗り遅れないように注意しましょう。

(ライター 塚本隆司)

※本記事は2023年7月時点の情報です。価格は税込み表示です。商品内容や価格が変更となる場合があります。

姫路セントラルパーク

住所:兵庫県姫路市豊富町神谷字大蔵1434

電話番号:079-264-1611

営業時間:10時~17時(夏季 平日9時30分〜18時、土日祝9時30分〜20時)、閉園1時間前で受付終了

※入園日により変動があります。公式HPを参照ください

定休日:水曜日・不定休

※季節により変動(夏季無休など)あり※臨時休業ありのため公式HPを参照ください

入園料:大人(中学生以上)1日3,600〜4,400円、子ども(小学生)2,000〜2,400円、幼児(3歳〜)1,200〜1,400円

※入園日により変動があります。公式HPを参照ください

※別途、アトラクション代金等が必要アクセス車 JR姫路駅から約25分、山陽自動車道「山陽姫路東IC」から約5分、播但連絡道「花田IC」から約15分バス 姫路駅(北口)14番のりば74系統「姫路セントラルパーク行き」から「姫路セントラルパーク」まで約30分。夏季は直行便あり

※詳しくは公式サイトもしくは神姫バス公式サイトを参照ください

駐車場:あり(1,000円/台)、約5,000 台駐車可能

公式サイトはこちら

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