坂本弁護士一家を慰霊、新潟 発見28年、高齢化で最後に

 オウム真理教信者らに坂本堤弁護士の一家が殺害された事件で、坂本さんの遺体が発見されて28年となる6日、現場の新潟県上越市で地元仏教協会の会員ら7人が慰霊の会を行い、一家を悼んだ。協会は発見翌年の1996年からほぼ毎年、現場付近で慰霊を行ってきたが、高齢化で協会が解散することとなり、今年が最後の開催となる。

 協会の永春泰禅会長(78)は「若い人だとオウムを知らない人も増えてきている。事件のことをどうしたら忘れずに、若い人に伝えていけるかが大事だ」と思いを語り、解散後も折に触れて読経などを続け、一家をしのびたいとしている。

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