広島市の新しいサッカースタジアは工事が大詰めを迎えています。国内最大規模の大型ビジョンが設置されたほか、屋根の完成も間近です。
建設が進むスタジアムの内部が公開されました。
■小田成実記者
「サッカースタジアムの建設現場です。今も完成に向けて工事が続いていますが、特徴的な屋根の部分はもうほとんど完成しています。そして、スタンドの上の部分には大型ビジョンも設置されています」
8月中旬に設置された「メインビジョン」は、縦9m、横32m。サッカースタジアムに設置されるものとしては、国内最大規模です。
さらに、観客席の前に380mにわたって帯状に伸びる映像装置「リボンビジョン」の設置も進んでいます。
そして、翼をモチーフにしたアーチ型の屋根は、9月中旬までに完成する予定です。
屋根の工事の完了を前に、広島県の湯崎知事や広島市の松井市長らが視察に訪れ、メインスタンドなどを見学しました。
■湯崎知事
「具体的に見えてきてわくわくしてくる。素晴らしいものができつつあると感じました」
■広島市 松井市長
「夢のスタジアムがほぼ完成に近づいたということで、しかも大屋根がほとんど完成ということで感激しています」
2022年2月から始まった工事の進捗率は約8割。内部のイメージも公開され1階には、ガラス越しに入退場する選手を見ることができるエリア。さらに、子ども連れの家族も楽しめる「キッズルーム」も整備します。
今後は、スタンドの座席の設置などを進め、11月頃からはフィールドの芝張りが始まるということです。
スタジアムの建設と共に周辺一帯も生まれ変わります。東側と西側に広場が整備され、カフェやスポーツショップのほか広島県産の食材を使ったレストランなどが入る商業施設を建設する計画です。
広島市中心部の新たなにぎわいの創出が期待されるサッカースタジアムは12月下旬に完成し、2024年2月に開業する予定です。
【2023年9月6日放送】