福田村事件から100年 柏市長「史実として後世に遺すことが市の責務」 千葉

福田村事件から100年 柏市長「史実として後世に遺すことが市の責務」 千葉

 福田村事件について、田中村があった千葉県柏市の太田和美市長は、犠牲者に弔意を示したうえで、「史実として後世に遺していくことが市の責務」と述べました。

柏市 太田和美 市長
「亡くなられた人々に対しては、本当に謹んで哀悼の意を捧げたいと思う」

 太田市長は9月6日の定例会見で、このように述べ、事件で犠牲となった人に弔意を示しました。

 また、「節目に考えなければいけないことは、抱えてしまっている差別意識が集団ヒステリーや外国人非難などに繋がらないようにすること」と述べ、災害時などに市民がフェイクニュースを信じることがないよう、市の情報発信に努めるとしました。

 そして、事件の背景にあった差別など人権問題については、障害者や男女間の問題などを挙げ、「教育を充実させ偏見や差別をなくしていくことが必要」だと述べました。

 一方、事件への市の責任について問われた太田市長は、次のように述べました。

柏市 太田和美 市長
「加害者だった人たちは有罪判決を受けて刑に服してきたわけであろうかと思うので、あえてそのなかで柏市の責務ということで述べるのであれば、やはりこういったことが起きた史実として後世に遺していくことが市の責務ではないかと思う」

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