【カンボジア】新首相が積極外交、域内首脳と協力強化確認[政治]

カンボジアのフン・マネット新首相は、第43回東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳会議に出席するために訪問したインドネシアで、積極的に各国首脳との会談に臨んでいる。これまでにインドネシアのジョコ・ウィドド大統領やマレーシアのアンワル・イブラヒム首相らと協力関係の強化で合意した。6日付地元各紙が伝えた。

フン・マネット首相は、ASEAN首脳会議が開催される前日の4日にジョコ大統領と会談。首相就任に祝辞を述べた同大統領に謝意を表明した上で、引き続き両国の協力関係を緊密化することで合意した。

会談でジョコ大統領は、カンボジアが年間25万トンのコメをインドネシアに輸出すると決定したことを歓迎。カンボジアに対して、肥料の供給や農業関連技術の研修提供を通じて積極的に支援すると述べた。

フン・マネット首相は5日、マレーシアのアンワル首相やシンガポールのリー・シェンロン首相とそれぞれ会談。貿易や投資、観光など幅広い分野での協力関係の強化で合意した。

アンワル首相に対しては、シンガポールへの送電事業に伴うマレーシア領海内での海底ケーブル敷設に支援を要請。リー・シェンロン首相との会談では、シンガポールの徴兵制度に関心を示していることを伝えたもようだ。

さらにフン・マネット首相は、ベトナムのファム・ミン・チン首相、ラオスのソーンサイ・シーパンドーン首相とも会談。3カ国間の協力体制維持を確認するとともに、国境の画定などを早期に完了することで合意した。

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