岡山県立高3校がホーユーに委託 食事の提供停止、対応急ぐ

 学校や寮の給食などを担う食堂運営会社「ホーユー」(広島市)が食事の提供を突然停止した問題で、岡山県内では操山高(岡山市)の食堂を同社が運営していることが6日、県教委の調査で新たに分かった。津山高と津山工高(いずれも津山市)の寮で食事を同社が提供していることが既に判明。3校は同日、保護者への連絡や弁当の確保といった対応を急いだ。

 操山高ではPTAから食堂運営を委託された同社が1日60~90食を提供している。6日までは通常運営されたが、学校側が7日からの休止を決め、保護者に文書で通知した。当面は弁当の持参や校内でのパンの購入で対応してもらう。

 津山高では28人、津山工高では18人の寮生が朝夕の食事の提供を受けている。津山高は7日の朝食、津山工高は11日分まで食材のストックがあるが、その後は新たな委託先が決まるまで弁当の手配などで対応する方針。津山工高の高林康徳校長は「育ち盛りの生徒が安心して食べられる環境を早急に整えなければならない」と話した。

 一方、岡山県内の私立高校では、食堂の運営や寮での食事提供に関してホーユーと契約している学校はなかった。

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