独自ブランド野菜、始めました 須川高原温泉、山の水活用し栽培

栗駒山の水を使って育てている「須川高原野菜」

 一関市厳美町の須川高原温泉(稲垣智雄社長)は、オリジナルブランド野菜の提供を始めた。栗駒山の水を活用して温泉内の一室で水耕栽培しており、新鮮な食材を味わえると宿泊客に好評だ。新たな魅力として、温泉、自然とともにアピールする。

 育てているベビーリーフとサニーレタスは味が濃く、かむほどに甘みが感じられる。「須川高原野菜」と名付け、8月ごろから朝食バイキングで提供。「おいしい」と喜ぶ宿泊客が多いという。

 須川の地で作ったオリジナルブランドの食材で、客の満足度向上につなげるために計画。同温泉は、栗駒国定公園内にあり土壌栽培ができないため、条件に適している水耕栽培を選んだ。5月に試験的に始め、現在は12個のプランターで植物育成ライトやポンプなどを活用しながら、パセリを加えた3種類を育てている。

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