トランプ氏の候補除外求める 大統領選、有権者が不適格と提訴

記者団に話すトランプ前米大統領=8月24日、アトランタ(AP=共同)

 【ニューヨーク共同】米西部コロラド州の有権者6人が6日、共和党のトランプ前大統領は2024年大統領選の候補に不適格だとして、トランプ氏と民主党のグリスウォルド州務長官を相手取り、同州での予備選などの投票用紙からトランプ氏の名前を除外するよう求める訴訟を同州デンバーの州地裁に起こした。

 合衆国憲法修正第14条は、憲法を擁護する宣誓をしながら暴動や反乱に加わった人物が官職に就くことを禁じている。訴状は、大統領として宣誓したトランプ氏が21年の議会襲撃事件で暴徒を扇動した「まぎれもない指導者」だったとし、大統領職に返り咲く資格はないと主張した。

 原告を支援する市民団体「ワシントンの責任と倫理を求める市民(CREW)」のブックバインダー代表は「米国の民主主義を攻撃した人物が大統領にならないようにしなければいけない」と強調した。

 AP通信はコロラド州以外でも訴訟の動きがあり、最終的には最高裁まで争われる可能性が高いと伝えた。

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