吹屋の歴史や魅力 芸術で発信 9日から「赤で彩るアート展」

「赤で彩るアート展」のチラシ

 赤色顔料のベンガラ生産で栄えた高梁市成羽町吹屋地区の歴史や魅力を芸術とともに発信する「赤で彩るアート展」(市観光協会主催)が9日から、同所の国重要伝統的建造物群保存地区・吹屋ふるさと村一帯で開かれる。30日まで。

 洋画家の光延由香利さん(浅口市)、写真家の古山コスミさん(福山市)ら県内外のアーティスト6人が参加。国重要文化財・旧片山家住宅、県重要文化財・旧吹屋小、長尾醤油(しょうゆ)酒店酒蔵、ギャラリー吹屋の4施設を会場に、赤をテーマにした絵画や書、インスタレーション(空間芸術)などを展開する。

 16、18、24日の午後2時からはアーティストによる作品ガイドがある。旧吹屋小では22、23日の午後7時半からプロジェクションマッピングを投影する。

 昨年初めて開き、2回目。同協会は「吹屋の町と一体になった赤の作品は圧巻。普段とは違う空間を楽しんでほしい」としている。

 作品公開は午前10時~午後4時。観覧料は旧片山家住宅が600円、旧吹屋小が500円で、ほかは無料。問い合わせは同協会(0866―21―0461)。

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