「日ごろの成果を称え合う」栃木県老人クラブ大会を開催

 9月18日の敬老の日を前に、栃木県内各地の高齢者の団体が集まり、日頃の活動の成果を称え合う大会が6日、宇都宮市内で開かれました。

 「県老人クラブ大会」は、健康づくりや福祉活動などを行う県内各地の「老人クラブ」の活性化を図ろうと、毎年開かれているものです。6日は県内の市や町の老人クラブから約300人が出席しました。大会では、優良の老人クラブや老人クラブを育成した功労者など、団体や個人に表彰状が手渡されました。

 老人クラブは現在、県内に約1300クラブあり、5万人が入会していますが、1988年のピーク時に14万人いた会員は、3分の1近くに減少していて、会員数を増やすことが課題になっています。

 県老人クラブ連合会によりますと、老人クラブはおおむね60歳から入会できますが、近年は70歳まで働く人が増えて、60代の会員の減少や、趣味を少人数で楽しむという、ライフスタイルの変化などが、会員減少の要因ということです。

 式典の最後に、「人生100年時代」に向け、老人クラブの存在意義を高めるという大会宣言が読み上げられ、拍手で採択されました。

 大会では、そのほか塩谷町の寺社専門の建設会社「鵤工舎」の創設者で、宮大工の小川三夫さんの講演も行われ、自分の内弟子としての体験や、棟梁として弟子を育てる喜びや苦労を明かしました。

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