16週連続の値上がり 燃料価格高騰止まらず… バス会社も悲鳴…

 燃料価格の高騰が止まりません。レギュラーガソリンを始めとする石油製品価格は、16週連続の値上がりで、過去最高を更新し続けています。

 経済産業省が6日発表したレギュラーガソリン1リットル当たりの全国の平均小売価格は、186円50銭で前の週より90銭上がり16週連続の値上がりとなりました。栃木県内のレギュラーガソリンの小売価格は4日時点で、1リットル当たり186円40銭で前の週より30銭値上がりし最高値を更新しています。都道府県別で「値上がり」したのは、栃木県を含め41の都道府県で「値下がり」はわずか4県でした。

 県内20の市と町で路線バスを運行し、合わせて約560台、600人の運転士を抱える県内最大手の関東自動車です。この会社では、燃料の大手の元売り会社から価格交渉したり入札を利用したりしてなるべく安く燃料を仕入れる努力をしていますが、直近1年間の燃料費が2億円ほど上がりました。コロナ禍前と比べ、売り上げがようやく8割ほどに回復した中で、上がり続ける燃料費が重くのしかかっています。

 さらに、不足する運転士を確保するための処遇改善、タイヤなど車両に関する部品の価格も上がるなどあらゆるコストが上昇したため、8月27日から、運賃を平均で18%ほど引き上げました。すべての路線の運賃改定は約26年ぶりで経営環境の厳しさをより際立たせています。

 政府は燃料価格を抑えるため石油の元売り会社に支給する補助金額を7日から拡充し、来週の小売価格は17週ぶりに下がる見通しです。

© 株式会社とちぎテレビ