石垣島に米艦14年ぶり寄港 中国けん制、県は自粛要請

米海軍の掃海艦「パイオニア」(奥)の入港に反対し、石垣港周辺に集まった人たち=7日午前、沖縄県・石垣島

 米海軍佐世保基地(長崎県)配備の掃海艦パイオニアが7日、沖縄県・石垣島の石垣港に入港した。米軍の艦艇が石垣島に入るのは2009年4月以来、14年ぶり。台湾や尖閣諸島を巡る緊張を背景に、艦艇を展開させることで中国をけん制する狙いがある。沖縄県は8月29日付で、在日米海軍司令部と在沖縄米総領事館に対し、入港を自粛するよう要請していた。

 パイオニアは午前9時ごろに入港。乗組員が甲板で忙しく作業を進めた。入港に反対する住民らはフェンス越しに「帰れ、出て行け」と抗議した。

 石垣市によると、米側は「乗組員の休養と物資の補給」が目的で、60人が上陸すると説明。6日入港予定が7日となった。

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