“海賊王女”KAIRIが無期限休業前のラストスパート!最後のファンイベントへ懸ける思いを語る

“世界を旅する海賊王女”KAIRIが8月7日(月)、都内で記者会見を行い、9月末をもって「無期限休業」に入る事を発表した。

それから早1か月が経過し、久しぶりのセンダイガールズプロレスリング参戦、そして全日本プロレスGLEATへの初参戦が決定するなど休業前でも話題を振りまくKAIRI。

そんなKAIRIが9月16日(大阪)と23日(東京)に最後のファンイベントを開催する。休業発表後、これまでの心境やファンイベントに懸ける想いを聞いてみた。

①9月末での「無期限休業」について改めて思う事

――いよいよ9月末の無期限休業まで残すところあとわずかとなってきましたが、現在の心境はいかがですか。

やっぱりもう、1日1日が本当にあっという間で、気がついたらもう9月だっていうところで、元々夏は短いけど、本当これまで生きてきた中で今年の夏が一番短く感じましたね。

――スターダム以外でもいろんなリングでその足跡を残されて、やっぱりKAIRI選手と戦いたいっていう選手が非常に多い中、KAIRI選手自身もその元気とパワーをみんなに与えていった夏になったんじゃないかなと思います。まだ残っている大会もありますので、その辺りの心境も含めて伺っていければなと思います。

はい、お願いいたします。

――それではまず9月末での無期限休業について、発表されてからいろいろと心に来るものもあったんじゃないかなと思いますが、その辺りの心境や周りの反響とかはいかがだったでしょうか?

9月の無期限休業を決めたのが5月とかの段階だったんですけど、やっぱりそこまではすごい自分の中でモヤモヤっていうか、言いたいけどなんていうか、すごい勇気がいることだし、やっぱり自分のキャリアの中でこういった報告ってすごく大きなことだと思うので、すごく溜め込んでたというか、発表した時もすごく緊張したんですけど、なんか思った以上に反響をいただいて、こんな私事なのに各方面ですごい注目していただけたのは本当にありがたいことだなって思いました。

――KAIRI選手の動向はもう日本だけじゃなくて、世界でも注目される海賊王女ですから。やはりプロレスTODAYでもKAIRI選手の行方を注目してますし、また、今後の進路についても大応援しております。

ありがとうございます。やっぱり残りのキャリアを考えたときに、もう長くはないっていうか、長いか短いで言うと短い方だと思うので。なので、最後は自分の心のコンパスに従って、自分らしく航海していけたらと思いました。ありがたいことに体のコンディションも、今が10年間やってきた中でも一番いい状態なので、もう少しやってみようかなと思います。

②「センダイガールズプロレスリング」久しぶりの仙女のリングで感じた事

(9.2『女子プロレスBIGSHOW in 新潟』参戦)

▼セミファイナル タッグマッチ 20分1本勝負
<赫覚醒>
岩田美香
高瀬みゆき×
vs
KAIRI 〇
朱崇花
14:44 インセイン・エルボー→片エビ固め

――そして先日は仙女のリングで、岩田美香選手と高瀬みゆき選手と対戦しました。特に岩田選手とは当時の歴史もあるので久しぶりに対戦してみていかがでしたか?

調べたらもう8年前だったんですよね、シングルマッチを美香ちゃんとしたのが。彼女がまだデビュー4ヶ月のときだったんですけど、そこは対抗戦だったので、なんか私もそうなんですけどファンの方も未だにその試合が一番印象に残ってるって言われるくらい、多分似てるんですよね私と美香ちゃんの性格っていうか、なんか負けず嫌いなところとか。彼女は本当に目力っていうか、殺気があんなに出せる選手なかなかいないと思うんですけど、やっぱそのバチバチやれたっていうのが私もすごい記憶の中にあって、今どんな感じになってるのかなっていうのはすごい興味があったので、対戦できたことはすごい嬉しかったし、やっぱり全然違いましたね。

――成長をすごい感じたと。

そうですね。やっぱりあどけなさではないですけど、当時の彼女は美仙女だとか、リングネームも白姫美叶ちゃんだったり、アイドルっぽい感じや雰囲気も出てたのが、今は本当に凛とした強さ、美しさの美仙女なのは変わりないですけど、それになんていうか強さと、なんていうか、背負ってるものの大きさが違うなっていうのは感じました。

――KAIRI選手自身も燃えましたか?

もっと蹴ってこいって思ったぐらい。

――当時の試合でも湧き上がるものがものすごくあるという風な感じと試合後おっしゃってましたけども、やっぱりそういう雰囲気や懐かしい雰囲気も感じたんじゃないですか?

やっぱりそのバチバチやれる選手っていうのも限られてくるし、やっぱりその中でも戦いっていうものをできる選手だなって思いましたし、本当に蹴りの威力とか、一発一発の重みが全然違いました。やっぱり仙女はね、練習内容も相当にやってるでしょうし、すごいなって思いました。

――KAIRI選手が仙女に参戦して新潟のファンの方も喜んで頂いたでしょうね。

本当に皆さんからも熱い声を頂けたので。これまでの感謝も込めて仙女様へグッズの売上げも寄付させて頂きました。

――KAIRI選手は女性だけど男前な一面がありますよね。ジャングル叫女選手のAID支援のときも、ご自身の試合のコスチュームをポンと提供してくれて。なかなかねできることじゃないなって思うことを本当にKAIRI選手の心意気は素晴らしいものだといつも感心しております。

ありがとうございます。でもやっぱり本当に里村さんとかには特に感謝の気持ちがあって。やっぱ里村さんとの試合があったから今の自分がいるっていうか。本当になんだろう、お金に代えられないものをいただいてるので、少しでも何か恩返ししたいなっていう気持ちですね。

➡次ページ(全日本プロレス・GLEATへの初参戦)へ続く

③「全日本プロレス」ウナギ・サヤカが呼び込んだ“X”はSareee!KAIRI&安納サオリとタッグで激突<9.8代々木>

「#ajpw ジャイアントシリーズ 2023」
日時:2023 年 9 月 8 日(金)17:30 開場/18:30 開始
会場:東京・国立代々木競技場第二体育館

▼スペシャルタッグマッチ
KAIRI
安納サオリ
vs
ウナギ・サヤカ
Sareee

――そして9.8代々木では全日本プロレスに初参戦となります。 当初、ウナギ・サヤカ選手のパートナーとして指名されましたが、まさか対戦相手側になるとはウナギ選手はじめ皆さんビックリでした。また今回ウナギ選手が連れてきたパートナーがSareee選手という素晴らしいカードが組まれました。この全日本マット参戦に向けての意気込みはいかがでしょうか?

今回が初めての全日本プロレスのリングに立たせていただくので、とても光栄なことですし、やっぱりその中でも対戦相手のSareeeちゃんとウナギちゃんっていう、ずっと私と対戦したいっていう2人なので、その熱意には応えたいし、いい試合をして全日本プロレスに少しでも貢献できるように。自分を見て欲しいっていうよりはなんていうか、ファンの方への感謝と、プロレス業界全体が盛り上がってくれたら嬉しいなっていう気持ちでやってます。

――素晴らしい。そしてSareee選手とはタッグも組みましたけども、元々は対戦したいっていう気持ちが、本人からも主張がありましたが、ギリギリ何とかギリギリ間に合いましたね。

そうですね。ギリギリでしたね。やっぱりそれも運もあるし、何ていうか巡り合わせかな、ご縁があるんだろうなっていうのはすごい感じますね。

――全日本プロレスのリングっていうのは元々ロープの高さが違うので、普段の女子のリングとは少し違うかと思いますが、その辺りはいかがですか?

WWEの時は全日本よりも大きいのかな?男子の規格のリングでサードロープも首より上だったので、戦い方には慣れてるし、むしろ私はそっちの方がなんかダイナミックにプロレスができるので。

――なるほど。

はい。そっちの方が好きかもしれないです。逆にやりやすいです。

――リングが広い方がKAIRI選手の動きも、トップロープからのインセイン・エルボーも絵になりますね。

そうなんですよ。より高く跳べて高さが出るのでフォームも作りやすいですね。

――全日本プロレスのファンの皆さんに「KAIRIここにあり」というのを見せつけて、ぜひ盛り上げてください。

はい、楽しみます。

④「GLEAT」9.20新宿に初参戦決定

『G PROWRESTLING Ver.60 -MAX VOLTAGE-』
日時:9/20(水)17:30開場、18:30開始
会場:東京・新宿FACE

▼セミファイナル G PROWRESTLING
柊くるみ
ジャナイ・カイ
MICHIKO
vs
細川ゆかり
高橋奈七永
KAIRI

――そして9.20GLEATの新宿大会への初参戦が決定しました。GLEATについての印象はいかがですか?

何か今すごい勢いを感じるというか、何か団体のみんなが団結してこの団体をトップにしようみたいな、そういう熱意を感じましたので、出てみたいなと思って。

――ウナギ選手もSNSでGLEATの勢いをものすごく感じているっていうのを発信しています。今の盛り上がり方は選手と団体の団結力みたいな部分が感じられますね。

そこ大事ですよね。

――それだけの信頼関係ができているから選手も試合に全力を出せる。

だと思います。今回はタッグパートナーが高橋奈七永さんなんですけど、対戦相手の方は全員初めてなので、その辺もちょっと楽しみたいと思います。

➡次ページ(無期限休業前の大阪・東京ラストイベントへの想い)へ続く

⑤無期限休業前ラストの大阪イベント9.16 「THE LAST VOYAGE in OSAKA」

https://eventeem.net/kairi_ticket/

――そして9月16日に開催する大阪でのイベント「THE LAST VOYAGE in OSAKA」が決定しております。ファンの皆さんは大阪でも休業前にイベントを開催してくれるっていうのはものすごく嬉しいんじゃないかなと思います。

私も最後にファンの皆様に感謝の気持ちを伝えたかったので。本当は全国回りたかったんですけどね、どうしてもスケジュール的に難しいっていうところで。でも、お願いしてやっていただくことになって。既にたくさんのご応募いただいて、本当に嬉しいですね。

――KAIRI選手は大阪で思い出は何かあったりしますか?

最近でいうとやっぱり白いベルト戦を上谷沙弥選手と30分ドローだったのが記憶にすごいあるし、やっぱり新人時代もいろんな場所でプロレスをさせてもらって、昔から応援してくれるファンの方もいるので、すごいなんか親近感があるっていうか、みんなフレンドリーに接してくれて嬉しいです。

――フレンドリーさはすごくありますよね。今回は大阪でも休業前ラストイベントっていう事で、ファンの皆さんもものすごく楽しみにされてると思います。

なのでやっぱり準備もしっかりしようと思って、これまでのコスチューム4着分展示をしたり、コスチューム以外にもガウンだとか、いつも入場で使ってる帽子とかを展示しようかなって思ってたり、試合で実際に使用したエルボーパッドとか帽子とか、もうちょっと大放出したいと思ってます。

――それはすごいですね!これは参加しないと得られない権利なので、是非ファンの皆さんご期待ください。

たくさんプレゼント用意してます。

⑥9.23 KAIRI選手と共に最後の航海へ「KAIRI THE LAST Voyage in TOKYO」東京湾シンフォニークルーズイベント(日帰り)

9月いっぱいで無期限活動休止するKAIRI。ファンの皆様と約束をしていたクルーズイベントが遂に実現。

――そして、もう本当にこれがKAIRI選手と会える最後のチャンスになるかもしれないというところで、9月23日、KAIRI選手の誕生日に東京シンフォニークルーズイベント「KAIRI THE LAST Voyage in TOKYO」が決定しました。これはKAIRI選手にとっても念願のイベントですね。

ずっと昔からいつかファンの方とクルージングでイベントをしたいねっていうのは話してたので自分の夢が叶ったっていうところですごく嬉しいです。

――クルーズで食事しながら、KAIRI選手と誕生日を共に過ごす時間は、ファンの皆さんにとっては何か今までとは全く違う特別な空間になりそうな気がしますね。

そうですね、やっぱり思い出になるかなと思って。

――しかも今回は昼夜あります。夕日を眺めながら参加なんかも素敵ですね。そして9月末がいよいよ近づいてきて来ましたが。

なんかもう毎日が早すぎて、なんていうかやっぱりまだ自分も実感がないので。ファンの方もきっとそうなのかなと思うし、でもだからこそ本当にそのイベントにはいろいろこだわりたくて、自分でちょっと手土産じゃないですけど、ファンの方にちょっと手作りのプレゼントとか、一人一人用意しようかなと。

――それはいいですね。

これ、ファンの人どうなんでしょうね、手作りって?

――すごい嬉しいですよ、間違いなく。

ちょっと考えてるのは、ロゴのストラップに自分でパワーストーンつけようかなって思ってはいて。

――でも、もうそんな時間取るのも大変でしょう?

そうですね、ちょっと今、予定が毎日本当にギュウギュウで。でも、今月は休み返上で頑張るって決めてるので。

――本当に今は一番大事な時期だと思いますので、お身体には気を付けて頂いて、KAIRI選手が夢見たファンとのクルーズでの光景を、楽しんでください。

そうですね、その次の展開についても皆さんきっと気になってるかと思うので、クルージングでは言える限界までちょっと踏み込むかも知れない。そこでしか、もう聞けないトークに本当になると思います。

――次の展開!もうこれは今すぐ聞きたい(笑)

お値段はね、決して安くはないんですけど、それ以上のサービスとかプレゼントを提供できるように、最高の時間を提供できるように頑張ります!

――KAIRI選手の誕生日のタイミングで同じ時間を共有できる、そしてKAIRI選手が夢だったファンの皆さんとのクルージングはスペシャルなイベントになる事は間違いないと思うので、ファンの皆さんと共に本当に最後のイベントを楽しんでください。

9月23日は最後のイベントと同時に自分のリアルバースデーでもあって、本当に特別な日にしたいと思ってるので、自分がっていうよりもファンの方に一番楽しんでいただきたいので、精一杯できる準備をするので、ぜひ初めての方とかも、本当にお気軽に、何かドレスコードとかもないので、何て言うか、気楽に参加していただけたら嬉しいです。

――休業前の貴重なインタビュー、有難うございました。

こちらこそ、有難うございました。

インタビュアー:山口義徳(プロレスTODAY総監督)

【動画】9.2仙女で岩田美香とバチバチファイトを展開するKAIRI

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