中西選手に特別スポーツ栄誉賞 岡山市 アーチェリー世界選手権銅

中西絢哉選手

 岡山市は7日、アーチェリーの世界選手権(7月31日~8月6日、ベルリン)男子団体で銅メダルを獲得し、2024年パリ五輪の代表に内定した市出身の中西絢哉選手(24)=シーアール物流=に、人見絹枝スポーツ顕彰の特別スポーツ栄誉賞を贈ると発表した。12日に市役所で表彰式を開く。

 世界選手権で各チーム3人で競うリカーブ団体に出場した中西選手は、3位決定戦で的の中心を射抜く10点満点をチーム最多の4本放って勝利に貢献。上位3チームに与えられる五輪出場枠を獲得し、岡山勢では全競技を通じて第1号の代表に内定した。

 牧石小5年で競技を始め、岡北中を経て岡山理科大付属高から進んだ近畿大で21年に全日本選手権初優勝。昨春から地元岡山を拠点に活動している。

 同顕彰は、市出身で日本人女子初の五輪メダリスト人見絹枝(1907~31年)をたたえ、2001年に創設された。特別栄誉賞は国際大会で好成績を収めた選手が対象で、受賞者は中西選手を含めて88人、8団体となる。

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