【MLB】世紀の投げ合いはバーランダーに軍配 好調アストロズ打線がシャーザーを攻略

写真:初の投げ合いはバーランダーに軍配©Getty Images

ジャスティン・バーランダーとマックス・シャーザー、MLB屈指の大エースの投げ合いがついに実現した。

2010年から2014年まで、5シーズンに渡ってタイガースでダブルエースとして活躍。今季はバーランダーがメッツへ移籍してきたことで9年ぶりにデュオ結成となったが、メッツの思わぬ不振とトレード戦略の結果、バーランダーはアストロズへ、シャーザーはレンジャーズへとそれぞれトレード。先日まで同僚だった2人のエース投手が、違うリーグのライバルチームへそれぞれ移籍するというのは出来すぎた話だ。

そんな出来すぎた話はついに投げ合いにまで発展。しかも地区優勝を争うチームの直接対決という形で。

しかし、この試合前の時点で2人合わせて467勝、6672奪三振、サイ・ヤング賞6度という大投手の対決は、まさかの一方的展開で早々に決着がついた。

1回表、一死二塁からヨーダン・アルバレスが2ランを放ちアストロズが先制すると、その裏に先頭打者マーカス・セミエンが初球ソロ本塁打で1点を返すという序盤から点が動く展開。

しかし、バーランダーがすぐに立ち直ったのに対して、シャーザーは2回にもソロ、3回にはホセ・アブレイユにグランドスラムを浴びるなど3回7失点で降板。

バーランダーの方は、5回にエラーで出塁したランナーを返され失点したものの、7回2失点(自責点1)の好投。早々に得た大量援護をしっかりと守り切り今季11勝目となった。

アストロズはこの試合12-3で大勝。3試合連続二桁得点、合計で39得点を奪うなどレンジャーズとのシリーズを単なるスイープ以上の完勝で終えた。対するレンジャーズとしては、首位アストロズとの差が3ゲームにまで開いてしまったことに加え、今日の試合の2回に右翼アドリス・ガルシアが守備で負傷交代。チーム最多の34本塁打を記録しているガルシアがもし長期離脱となれば、今後のア・リーグ西地区優勝争いにも大きく影響を与えることになりそうだ。

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