上原ひろみが新作『Sonicwonderland』で新たな音楽的冒険に出る

©Mitsuru Nishimura

世界を舞台に活躍するピアニスト、上原ひろみの2年ぶりとなるオリジナル・アルバム『Sonicwonderland』が日本先行発売となった。リリースと同時に、アルバムはiTunesジャズアルバムランキングで1位を獲得、総合アルバムランキングでも6位にランクインするなど好発進を見せている。

今年2月公開のアニメ映画『BLUE GIANT』の音楽を手がけたことでも話題となった上原だが、今回は新たに結成したプロジェクト「Hiromi's Sonicwonder」名義での作品。プロジェクト発足のきっかけは2016年にさかのぼる。上原ひろみ ザ・トリオ・プロジェクトのツアーにアンソニー・ジャクソンの代役で参加したベーシストのアドリアン・フェローのプレイに感銘を受けた上原は、アドリアンとのプロジェクトの構想を練り始める。その後、しなやかでユーモアあふれるプレイに惹かれたドラムのジーン・コイの参加が決定、そして最後のレイヤーとして、ふくよかな中低音が魅力で、かつエフェクトを操り多彩なサウンドを繰り出す新進気鋭のトランペット奏者アダム・オファリルをスカウトし、バンドが完成した。

 アルバムは、5月25日から28日にかけてカリフォルニア州ニカシオ、スカイウォーカー・サウンド・ステージにてレコーディング。今回のプロジェクト用に書き下ろした新曲に加え、コロナ禍中に自身のSNS企画『One Minute Portrait』で発表した楽曲(「ゴー・ゴー」、「ユートピア」)をバンド用にブラッシュアップし収録。また、ヴォーカル曲「レミニセンス」には、上原のバークリー音楽大学時代のクラスメイトだったUKのシンガー・ソングライター/鍵盤奏者のオリー・ロックバーガーがヴォーカルで参加している(歌詞は上原とオリーの共作)。

<YouTube:Hiromi's Sonicwonder - "Sonicwonderland" [Official Music Video]

上原ひろみはかつてギターのデヴィッド・フュージンスキーをフィーチャーしたエレクトリック色の強いプロジェクト「Hiromi’s Sonicbloom」を展開していたが、今回も再び「Sonic」を冠したプロジェクト名となっている。これは、ピアノのみならずキーボードを駆使したサウンドであることの上原なりの意思表明だそうで、事実、アコースティック・サウンドに専念していた近年のプロジェクトとはがらりと方向性の異なる音楽性となっている。コロナ禍を経て上原ひろみのまた新たな音楽的冒険を感じさせる作品だ。

アルバムの日本盤CDは初回限定盤(ボーナスDVD付)、通常盤、高音質SA-CD~SHM仕様の3形態でのリリースで、どの形態にも日本盤ボーナス・トラック「レミニセンス」のインスト・ヴァージョンが収録されている。また、初回限定盤のボーナスDVDには上記アルバム・トレーラーとヨーロッパ・ツアーのドキュメンタリー映像が収録される(いずれも日本語字幕付き)。

<YouTube:Hiromi's Sonicwonder - Sonicwonderland (Official Album Trailer)

上原ひろみは、アルバム発売後の11月~12月にかけて全国ツアー「上原ひろみ Hiromi’s Sonicwonder JAPAN TOUR 2023 “Sonicwonderland”」を開催する。現在、ファミリーマート先行が受付中(9/11(日)23:59まで)。尚、新作の日本盤CD購入者対象で、日本ツアーのコンサート&バックステージご招待や、上原ひろみ直筆サイン入りポスターが当たる応募抽選キャンペーンを実施。応募に必要なシリアルナンバーは初回生産分のみに封入されているので、ご希望の方はお早めに。

 上原ひろみは9月12日(火)放送の日本テレビ系列「DayDay.」(9:00-11:10)に生出演。ベースのアドリアン・フェローとデュオでスペシャル生パフォーマンスを披露する予定。※生放送のため、放送日時や内容は予告なく変更になる場合あり。

【リリース情報】

上原ひろみ Hiromi’s Sonicwonder
『Sonicwonderland』
2023年9月6日(水) 日本先行発売
初回限定盤(SHM-CD+DVD):UCCO-8046 ¥3,630 (税込)
通常盤(SHM-CD):UCCO-1240 ¥2,860 (税込)
SA-CD~SHM仕様~(生産限定盤):UCGO-9060 ¥4,400 (税込)

CD購入&デジタル配信はこちら→https://Hiromi-Uehara.lnk.to/Sonicwonderland

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